winnyはどうなるだろう

原田ウイルスの作者が逮捕されましたが2chダウンロード板を見るとわかるのですがウイルス作者逮捕の件より一緒に逮捕された2人の放流者ほうに注目が集まっています。というのも今までwinnyでの放流者逮捕は掲示板等への放流予告→実際の放流の確認→逮捕という流れだったのが今回はそういう放流予告等をした形跡が確認できてないためいよいよwinnyもダメかといった話も出てきてます。

もっともwinnyの作者である47氏こと金子勇氏が逮捕されたのが2004年5月10日でそこからwinny本体の更新もない状態でしかもshareのような代わりのソフトがあるにも関わらずネットワークが続いてるですからやはり凄いソフトだとは思います


ではなぜwinnyがここまで続いているのか?それはなんといってもキャッシュの保持の良さでしょうね。winnyはキャッシュを長く保持するため
1,アップロードが多くなるほどダウンロードしやすくなる(アップロード数が増えると同時ダウンロード数が増えるため)
2,キャッシュの転送時に中継がある(二次配布にも匿名性がある)
という仕様があるためキャッシュを保持しやすくまた保持するメリットが高い。そのため古いファイルでもダウンロードしやすい。shareは拡散アップロードのおかげで一次放流者の匿名性は高くまた仕様上ファイル流通が早い、しかし上記の1、2のような仕様が無くまたキャッシュの容量制限ができるためキャッシュが消されやすく、また「歯抜け*1」と呼ばれる現象も起きやすいため古いファイルほどダウンロードがしづらい


そのため現状はwinnyで一次放流をするのではなく一次放流をshareで行いそのファイルをwinnyに輸入して保持するといった形が多くなってきてます。ただ今回逮捕されたのはガンダムOO等を放流していたそうですがいわゆる放映中アニメ系はwinnyで一次放流する傾向が強かった、しかし今回の逮捕で流石に少なくなりそうです。おそらく今後は一次放流は今以上にshareが主流になっていくのではないかと思われます


まあしかし今年2008年はダウンロード違法化等の流れもあってこの手のP2Pファイル共有ソフトのネットワークにとって存亡がかかる一年にはなりそうではありますが、しかし需要があるから供給がある以上さらにに匿名性が高いP2Pファイル共有ソフトが出てきてしまうかも?とも思ったりします

*1:詳しくはShare (ソフトウェア) - Wikipediaの項目を見てください