日本映像ソフト協会報 No.127から見る動画共有サイトの影響

Youtubeニコニコ動画等々動画共有サイトがさらに台頭した2007年。そしてその動画共有サイトがDVD等の売上げに実際どのような影響をあたえたのか。そのひとつの目安となる資料が一般社団法人日本映像ソフト協会(JVA)から出たので見てみます


日本映像ソフト協会報 No.127(pdf)(2007年1月〜12月の統計調査報告)

まずはDVD全体から。DVD全体の売上げは3172億47百万円、前年比97.5%。そして流通別で見ると販売用個人向けが2089億57百万円、前年比94.4%。レンタル店用個人向けが1066億29百万円、前年比104.7%。全体として見ると販売が苦戦してるがレンタル店向けが堅調という結果になっています


ただジャンル別で見るとまた違うことが見えてきます

おそらく動画共有サイトによって最も影響を受けたのがアニメかと思います。ニコニコ動画にしろYoutubeにしろ他の動画共有サイトにしろさまざまなアニメがアップロードされています。そしてかなりが消されてる訳でもあるのですがこのアニメの売上げが面白い
日本アニメーション(一般向け) 582億27百万円、前年比107.3%
レンタル店用 215億35百万円、前年比85.4%
合計797億62百万円

ちなみに2006年はどうだったのか日本映像ソフト協会報 No.121(pdf)(2006年1月〜12月の統計調査報告)

日本アニメーション(一般向け) 542億67百万円(前年比85.9%)
レンタル店用 252億20百万円(前年比147.1%)
合計794億87百万円


2006年とは全く逆になっています、2007年全体の傾向は販売減でレンタル増になっているのに関わらずです。個人的には当然といえば当然なのかもと思っています。というのも動画共有サイトによって今まで視聴機会が無かった地域、層など視聴の裾野が広がった反面、レンタルをする必要性がなくなってきてる。その結果がこの数字表れてきてるじゃないかと


まあもっとも人によっていろいろ見解があるかと思いますし、動画共有サイトだけが原因でもないでしょう。ただ動画共有サイトの影響を語るときこういう資料があるということは知っておいていいのではないかと思います