コードギアスR2の視聴率関連の記事を読んで

どうもコードギアスR2の視聴率が良くないみたいですね。それに関していろいろ記事があるようですがこちらの記事を見て私なりに思ったことを

まこなこ

また、視聴率を調査するための機械がどうなっているのかがわからないのだけど、たとえば、録画をした時は視聴率に入らないとなると、これまた視聴率が低くなる要因となりうる。


視聴率というからには録画は入らないのではないでしょうか。


そうなると、誰も日曜の午後にテレビの前に張り付いてみようと思わんよな。録画しておいて、食事が終わった後に見るとか、寝る前に見るとか、そういった行動を取るのが常識的に分かるだろう。ニュース番組などだと、逆に録画して見ようということが少ないため、視聴率がイコール実際に視聴した率に近くなりうるけど、アニメの場合、特にこの時間帯の場合はそれも厳しい。特に、視聴する層がそれなりに高いことも予想されるため、なおさらだ。

視聴率には録画は入ってはいないです。ただし録画率ということで集計はされてはいます。ですがページ移転のお知らせ第30回 もう良いんですで録画率、再生率に関して述べているのですが

一応、視聴率調査担当になった時に、ビデオリサーチが出している録画再生率の報告書は見ましたよ。でも、それ以来ほとんど見たことがありません。多分、日本全国どこの局の調査担当もそんなもんだと思います。

何故か? それは役に立たないからです。

録画率や再生率というのは、ビデオリサーチの報告書で見る限り、普通は「*」(つまり0.1%未満)か小数点以下1桁の数字で、どんなに高くてもせいぜい2%くらいではないでしょうか(実はあまり覚えていない)。だから、見ても参考にならないのです。高い/低いという比較にならないのです。

録画再生率は昔の個人視聴率調査と同じく日記式です。サンプル世帯にアンケート用紙を渡して記入してもらう方式です。しかも、年3回の限定された期間のみのデータです。だから、あまり精度の高いものとは言えません。それが前提です。

そんな前提が頭に入っていて、それでこんな(低い)数字しか出てこないとなれば、どの分析マンも見ないでしょう。

報告書でしか提供されていない(はて、今でもまだ提供されてたっけ?)ので、コンピュータを使って解析しようとすると自分で打ち込まなければならないし、こんなに差の小さいデータではいくら分析しても多分明確な結論は導けないだろうし、おまけに世帯や個人の視聴率データとは連動していないのです。
まことに困ったことではありますが、この問題はまだ暫く未解決のまま放置されるでしょう。

何故なら、録画率のほうは設備を増強すれば機械的に測ることは可能かもしれませんが(ったって、ものすごい大金がかかるでしょうが)、再生率のほうはそう簡単には行きません。今回っているテープがどの番組の録画なのかを機械的に割り出すのは至難の業だからです(どう考えたって、録画した人に訊いたほうが早いですよね)。

しかも、こんなに低い数字(かつ期間限定)。調査マンの士気はガタ落ち間違いなし。しかも、再生の際にはCMを飛ばすのが当たり前なので、いくら良い結果が出たって営業的には利用価値ゼロ。──まさに、調査マンのやる気をなくすのにうってつけのデータなのです。

深夜アニメなんかだと視聴率<<<録画率ということもあるらしいのですが、基本的には上記の文章のような感じみたいです


次にこれ

さらに、視聴率を図る機器が、リビングにあるテレビのみに設置されるのであれば、裸が頻繁に出てくる番組を親などがいる中で見るとも思えない。以上のようなことを考えると、視聴率は低く出てしまうのも仕方ないのでは。

視聴率を図る機器が調査世帯に1台だけと思ってる人も結構いそうですが、現在関東、関西、名古屋地区はPM(ピープルメータ)システムという方法によって最大8台までのテレビの視聴状況が測定されています(詳しくは)ただしあくまで測定対象はテレビのみでPCでテレビを見てる場合や携帯のワンセグ等で見てる場合は測定対象外になります


まあ個人的には苦戦の原因は視聴習慣が大きいかなと思っています。例えば月曜の21時にドラマがある、火曜の19時にバラエティがある。といったこの曜日のこの時間にこういう番組を放送しているからその番組を見る、という視聴の習慣というのはかなり視聴率に影響があると言われています。だからドラマを放送していた枠の後番組もドラマ、バラエティを放送していた枠の後番組もバラエティということが多いのはこういう習慣をなるべく変えないためでもあるとか


だから逆に今までアニメを放送していない時間帯にアニメを放送するなんて時は視聴率が苦戦する場合が多い、交響詩篇エウレカセブンなんかはその典型例じゃないかと思います。そういうことからみると日曜17時というアニメの新枠で視聴率が苦戦しているという現在の状況は当然といえば当然なのかもしれません。そしてもう一つ、視聴率には常に「誤差」があるということ。世帯視聴率5%で±1.8%、10%で±2.4%の誤差がありうる(詳しくはhttp://www.videor.co.jp/rating/wh/07.htm)。視聴率について語る時はこのことも忘れてはいけないことですね