ワンセグ携帯の普及にテレビ局はどう対応するのか

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2008年05月09日 takeishi ワンセグ携帯が2500万台突破。これだけ多いと全日視聴率とかにも影響出るんじゃないかなあ。http://www.jeita.or.jp/japanese/stat/digital/2008/index.htm

リンク先のJEITAのページを見たのですが
2008年地上デジタルテレビ放送受信機国内出荷実績

地上デジタルテレビ累計  20750千台
ワンセグ対応携帯電話累計 25871千台
地デジのテレビよりワンセグ携帯のほうが出荷台数が多いんですね。たしかにこれだけ普及が進んでくると視聴率にも影響があるかもしれない
実際ワンセグ携帯でテレビを見てる人はかなりいるようで
ワンセグの視聴率は対応携帯端末ユーザーの8割--シード・プランニング調査 - CNET Japan

 シード・プランニングは7月6日、携帯端末向け地上デジタル放送(ワンセグ)の対応携帯電話機を購入した初期ユーザーに、その利用実態についてアンケート調査した結果を発表した。それによるとユーザーの80.7%はワンセグの映像番組を視聴しており、44.0%はデータ放送部分も閲覧している。

また、ワンセグの視聴時間帯は「19時〜20時台」が13.0%で最多。次いで「21時〜22時台」(12.3%)、「23時〜24時台」(9.3%)の順となり、1日のうち特にテレビ視聴者の多い時間帯である「プライムタイム」に集中している。


さらに、平日の利用実態をみるため、特定の日(5月26日)の視聴時間帯を尋ねたところ、「19時〜20時台」が34.5%、「21時〜22時台」は 32.7%、「23時〜24時台」は24.8%となり、朝の通勤通学時間にあたる「7時〜8時台」(8.8%)や、昼休みにあたる「11時〜12時台」(12.4%)を大きく上回った。

記事自体はワンセグ携帯が出始めた2006年なので今とはまた実情が違うでしょうが、視聴時間帯がプライムに集中しているというのはテレビ局としては見逃せないんじゃないかと思います。というのもG帯(ゴールデン19:00〜22:00)、P帯(プライム19:00〜23:00)のHUT*1が下落傾向でして
テレビ東京営業局 城山センター/メディアガイド:メディアデータより世帯視聴率の推移
・GH(19:00〜22:00)

年度 HUT
97年 70.1
06年 65.8
07年 65.8

・PT(19:00〜23:00)

年度 HUT
97年 68.7
06年 65.2
07年 64.5

前年比で見れば下げ止まりつつあるとはいえ10年前の97年と比べるとGHで-4.3、PTで-4.2の落ち込みは大きい。現在ワンセグ携帯の視聴率は測定していないそうですが、これだけ普及が進んできてるとテレビ局としてはワンセグ携帯の視聴率を測定して現行の視聴率に組み込みたいとういう考えはあるんじゃないかなと思います(ただワンセグ携帯の視聴率測定は難しいという意見もあります)


そしてもうひとつhttp://www.tokyo-np.co.jp/article/entertainment/news/CK2008050502008954.htmlの記事にあるように4月からサイマル放送ではなくワンセグでの独自番組の放送ができるようになりました。今のところ各局とも目立つ動きはしていませんが(日本テレビのナイター中継延長くらい)、今後独自番組を放送するかそれともサイマル放送を続けるかそういう選択もしなければならなくなるでしょうね

*1:用語集(アルファベット順)|ビデオリサーチより。総世帯視聴率。調査対象となる世帯全体で、どのくらいの世帯がテレビ放送を放送と同時に視聴していたのかという割合