「セガガガ」のプレイ動画を見て


このゲームのタイトルは知っていても実際にプレイした人は案外少ないんじゃないかと思われる「セガガガ」。私もレビューサイト等でセガガガについて見たことはあるのですがプレイはしたことが無かったです。それでたまたまニコニコ動画のプレイ動画が目にとまったので見てみたのですが。。。


最初セガネタ満載の軽いゲームだと思ってたのですが見終わってみてここまで熱くて濃いゲームだとは思わなかった。そして台詞やテキストがいろんな意味で笑える、笑えるんだけど心から笑えないというか心が痛むというか。そしてそこかしこにちりばめられた"本音"が心に残る
特にこのセガガガで有名なやり取りは思わず唸ってしまった(以下一応ネタバレ注意)

あの・・・一つ聞きたいんですけど・・・ チーフって、あの・・・バルクスタッフ*1なんですか・・・?


なんだ、一丁前にもうそんな言葉まで覚えやがったのか。ああ・・・その通りさ。だが、格言う俺も、バルクスタッフなんだよ。


そんな・・・だって皆さん、立派にゲームを作ってるじゃないですか。


立派にか・・・どうかな、本当に立派なスタッフってのはなんだと思う?昔の話だ・・・俺とチーフは、ある大型マシンの開発にかかりきりだった。デキは最高だったが、時間とカネがかかりすぎた。一ヶ月以内に完成させなければ、プロジェクトを打ち切ると宣告されたのさ。そこで、プログラマーとデザイナーが対立した。あくまで完璧を目指して粘ろうとする俺たちと、限られた中で、ベストを尽くそうとする奴ら。どっちも間違っちゃいない。だがスケジュールは迫る。結局、上司とデザイナーに押し切られる形で、チーフが折れた。だが、それが・・・一番まずい方向に転んじまったのさ。公開テストの時、事故が起こった。プログラムのバグが原因だった。吊るし上げを食ったよ。理想にこだわるあまり、足元のミスを見落とした・・・そんなことを言う奴もいた。 チーフは弁解しなかった。一言も。おれもそれに従った。後に残ったのは、プロジェクトの永久凍結。そして・・・バルクスタッフっていうありがたい呼び名だけだ。


そんなのって・・・。何もあなたたちだけの、せいじゃないでしょう!


そうじゃない。いいか、よく聞きなルーキー。ゲームを本当に作ってるのは、会社でも上の連中でもない。俺たちなんだ。上がどんな無茶を言ってこようと、それを言い訳に、客につまらねえものを出しちまったら、そこでオレ達の負けなんだよ。
・・・オレ達は、し
がないゲーム屋さ。だが、ゲーム屋にはゲーム屋の意地がある。それがオレ達の心意気なんだ!・・・いつかお前にもわかる。

他にも"萌え"についてのやり取りも熱くそして痛い


多分このゲームは発売した時より今プレイしてこそ、その本当の真価がわかるのかもしれない。そして特にドリームキャストを学生時代に遊んで現在社会人の人たちはこのプレイ動画は一見の価値があると思う。あとできればゲーム自体が手には入りやすくなればいいなあ

*1:ヒロイン曰わく「経歴に傷があるからその分安く雇えるスタッフのこと」