世界の音楽ソフトの売上
一般社団法人 日本レコード協会
日本のレコード産業 2008(pdf)
日本レコード協会が発行している「日本のレコード産業」の2008年版。各種資料や統計データがあるレポートなのですが、その関連資料の中に「2006年の各国の音楽ソフトの売上」という項目があります
まず目につくのが日本のシングルの売上の多さ(63.2百万枚)。2位のイギリスが19.0百万枚だからいかに日本でシングルが売れているかがわかる
次に世界の音楽ソフト市場について
アメリカ、日本で世界の音楽ソフトの売上げシェアの約50%。イギリス、ドイツ、フランスを加えた売上高上位5カ国だと約75%を占める。人口、経済規模から見れば当然なんだろうけどあらためてアメリカ、日本の音楽ソフト市場の大きさを思い知らされる。ただし世界全体の売上高は減少傾向でして
年度 | 総売上 |
---|---|
2002 | 34,628.7 |
2003 | 32,036.0 |
2004 | 33,613.6 |
2005 | 31,595.2 |
2006 | 28,100.0 |
※(単位:百万米ドル)
特に2006年の落ち込みが大きい。この売上の数字にはiTunes Storeのような有料音楽配信は含まれていないようなのでその影響なのでしょうか
最後に今後の音楽ソフト市場について個人的な意見を。まず今後も厳しい状況が続くだろうなとは思います。というのも資料には各国の年度成長の数字があるのですがほとんどの国が数量、売上金額ともマイナス成長。特に中国のように今後成長が期待できそうな国ですらマイナス成長というのは厳しい。そうなってくると頼みは有料音楽配信ということになってくるのでしょうか。その有料音楽配信についてはまた別に書こうと思っています