世界のデジタル音楽配信市場とオンライン、モバイルの比率について

日本レコード協会も会員になっているIFPI(国際レコード産業連盟)のサイトの資料から世界のデジタル音楽配信について見てみようと思います
まずは2007年の世界のレコードの売上状況の資料から
Music market statistics
Recorded Music Sales 2007 (physical, digital & performance rights revenues)(pdf)

※Physical:シングルCD、アルバム、ミュージックビデオ等。 Digital:オンラインの各種音楽配信、着うたのようなモバイル配信も含む。Perf.right:テレビやラジオ、公演等による使用料
2007年世界の音楽市場でのデジタル音楽配信のシェアは15%。過去の年度だと2004年がシェア2%、2005年が5%、2006年が11%と順調に伸びてきてはいるようです。それにしても韓国のデジタル音楽配信のシェアが61%というのは際だっている。おそらくシングルCD、アルバムよりデジタル音楽配信のシェアが大きい国は今のところ韓国ぐらいじゃないのかな


次にデジタル音楽配信市場の上位10カ国のオンラインとモバイルの比率について
Digital Music Report 2008Report(pdf)

あらためて日本のデジタル音楽配信がモバイルに偏っているかがわかる。これついては別ページで特集されているほどで、その記事の中で日本のモバイル音楽配信が成功した一つの理由としてレコード会社共同によるモバイル形式(着うたのことだと思う)の音楽配信サービスが提供できたことだと述べている


あとこれは個人的感想だけど全体的に思っている以上にモバイルのシェアが大きい。日本以外にも中国、フランス、イタリアでオンラインよりモバイルのほうのシェアが大きくなっているしカナダ、オーストラリアもモバイルのシェアが40%以上ある。この事に関しては過去の年度の資料にモバイルとオンラインの比率についての項目が無いようなのでシェアの増減の比較ができないのですが、もしかしたら他の国も日本のようにデジタル音楽配信がモバイル中心になっていく可能性があるかもしれないですね