バレー世界最終予選女子の視聴率とスポーツコンテンツについて

最後に出場権についてのゴタゴタがあった2008北京オリンピックバレー世界最終予選女子。そして北京オリンピック行きを決めた日本女子バレーボール。そのオリンピック世界最終予選の視聴率なのですが
2008北京オリンピックバレー世界最終予選女子視聴率

放送日 放送局 対戦相手 視聴率
5/17(土) CX 日本×ポーランド 11.8%
5/17(日) TBS 日本×プエルトリコ 13.2%
5/20(火) CX 日本×カザフスタン 14.9%
5/21(水) TBS 日本×ドミニカ共和国 14.1%
5/23(金) CX 日本×韓国 19.5%
5/24(土) TBS 日本×タイ 15.1%
5/25(日) CX 日本×セルビア 18.0%

単純平均で15.2%。昨今の各スポーツ中継の数字から見れば文句のない高視聴率ではあるんだけど、4年前のアテネオリンピックの最終予選と比べてみると

2004アテネオリンピック世界最終予選女子視聴率 2008北京オリンピック世界最終予選女子視聴率
放送日 放送局 対戦相手 視聴率   放送日 放送局 対戦相手 視聴率
5/08(土) CX 日本×イタリア 20.6%   5/17(土) CX 日本×ポーランド 11.8% ▼8.8%
5/09(日) TBS 日本×タイ 23.4%   5/17(日) TBS 日本×プエルトリコ 13.2% ▼10.2%
5/11(火) CX 日本×ナイジェリア 18.7%   5/20(火) CX 日本×カザフスタン 14.9% ▼3.8%
5/12(水) TBS 日本×プエルトリコ 23.8%   5/21(水) TBS 日本×ドミニカ共和国 14.1% ▼12.4%
5/14(金) CX 日本×韓国 31.9%   5/23(金) CX 日本×韓国 19.5% ▼12.4%
5/15(土) TBS 日本×チャイニーズタイペイ 25.2%   5/24(土) TBS 日本×タイ 15.1% ▼10.1%
5/16(日) CX 日本×ロシア 28.0%   5/25(日) CX 日本×セルビア 18.0% ▼10.0%

実はかなり視聴率が低下してるのがわかる。無論すぐにバレーの中継に関して影響が出るとは思いません。とはいえこれがもう一段階、10%前後まで下がってくるとテレビ局の対応がガラッと変わる可能性がある。数字の状況によっては中継数の削減やG,P帯からの追放、もしくは放映権料の減額といったことをするともかぎらない。特にバレーボールは国際統括団体であるFIVB(国際バレーボール連盟)が日本からの放映権収入にかなり頼っているため(詳しくはこちら)バレーボールという競技自体の屋台骨を揺るがしかねない

テレビとスポーツコンテンツ

日本の地上波テレビ局は基本的にスポーツコンテンツを長期的に育てるという考えがない。数字が良い時だけ持ち上げ利用し、悪くなったらすぐに手のひらを返し使い捨てる傾向がある。かつてのプロレス、Jリーグ。そして現在だとプロ野球がそうなりつつある。今数字が好調なフィギュアスケート、女子バレーボールあたりも数字が悪くなれば同じ状況になっていくでしょう。別にそういうテレビ局の姿勢をどうこう言うつもりはないです、テレビ局も営利企業ですし
ただそんなテレビと各スポーツ競技団体がどう付き合っていくのか?今後どのスポーツが隆盛してくるかの一つのポイントになるかもしれませんね