GDHの監査法人変更について

GDH通期決算 予想下回り大幅赤字に アニメライツ事業苦戦
2008年3月期通期決算で37億5200万円という赤字を出したアニメ制作のGONZOが傘下にあるGDH(ちなみこの赤字額は現在のGDH時価総額とほぼ同じくらい)。赤字の主な原因は売上減ともうひとつGDHの持つ保有、製作作品に関する評価損にある

業績予想を大きく下回ったのは、主にアニメ事業に関連する部分である。アニメの企画・制作の売上高、北米を中心とした海外販売が計画を下回ったためである。さらに、海外ライセンス売上高の一部を会計監査人との協議の結果、翌期以降に繰り延べした。

 また、会計監査人との協議の結果、アニメ製作の製作委員会の出資金について13億1300万円の評価損を計上した。さらに企画開発・制作中のアニメ作品についても7億8600万円の評価損を計上した。
 さらにグループ会社への売掛金、持分適用会社への貸付債権に対して、4億1800万円の貸倒引当金、投資有価証券の評価損3000万円が計上されている。この結果営業利益で35億3700万円、経常利益で35億9200万円の未達となった。

このあたり監査法人と揉めてたらしく当初5/15に決算発表だったのが直前になって5/30に変更した理由でもあるらしい
http://www.gdh.co.jp/ir/press/080516.html

平成20年5月15日(木)に予定しておりました当社の平成20年3月期決算発表日を、平成20年5月30日(金)に変更することといたしましたので、お知らせいたします。
1. 決算発表日変更の理由
当社の会計監査人である監査法人トーマツによる当社の平成20年3月期の財務諸表に対する監査に関し、現在も継続している部分があり、予定していた決算発表日までに全ての決算手続が終了していないため、決算発表日を変更することといたしました。


そして6/4にこの評価をした監査法人トーマツを変更する発表をした
会計監査人の異動に関するお知らせ(pdf)

当社の会計監査法人である監査法人トーマツは、平成20年6月28日開催予定の第9回定時株主総会集結のときをもって任期満了に伴い退任いたします。このため、新たにビーエー東京監査法人を会計監査人として選任をするものであります

新しく会計監査人になるビーエー東京監査法人は以前こういうことをやらかした監査法人でして
http://www.yaxtutoku.com/cpa/jiji/report_0804.html

http://www.fsa.go.jp/news/19/syouken/20071122-1.html
金融庁は、22日、サンビシ株式会社の平成15年3月期から平成17年3月期までの財務書類に係る証券取引法に基づく監査に関し、ビーエー東京監査法人、および同監査法人業務執行社員として監査証明を行った公認会計士2名に対して懲戒処分を行った。 処分の内容と理由については、後述の通り。 なお、サンビシは、重大な虚偽および脱漏のある財務書類を添付した有価証券報告書を東海財務局へ提出したとされている。

う〜ん。。。


また株式総数の定款変更の決議もしていて
定款一部変更に関するお知らせ(pdf)

1.定款変更の目的
将来の機動的な資本政策を可能とするため、現行定款第6条の発行可株式総数を変更するものであります

2.定款変更の内容
現行定款
(発行可能株式総数)
第6条 当会社の発行可能株式総数は、195,000株とする。

変更後
(発行可能株式総数)
第6条 当会社の発行可能株式総数は、350,000株とする。

現在のGDHの発行済み株式数は87,928株なので現行約款数の195,000株でもまだ余裕はあると思うのだが


GDHは前期の2007年3月期通期も25億9400万円の赤字でこれで2期連続で赤字決算。場合によっては下手して来期も赤字決算だったりすると債務超過に陥り上場廃止基準に抵触する可能性もありうる。そのための手を今から打ってきてるような気もしないでもない
こういうことがGOZNOのアニメ制作にどういう影響を与えてくるのか、ひとつの不安要素ではあるかも