たばこ増税の次は酒?

たばこ「1箱1000円計画」は必ず失敗する(日刊ゲンダイ) - Yahoo!ニュース
ネットはどちらかというと嫌煙の意見が主流なのではてなブックマークやyahooのコメント見てても嫌煙派の意見が目立つ(記事の内容が内容なので仕方ないとは思うけど)。私自身は以前たばこ吸っていましたが今は吸ってないので増税されようが特に問題はないと言えば無い。ただ仮にたばこが1000円に上がったとしてもまだまだ税収が足りないことには変わりないだろうし、じゃあ次に何が増税の標的にされるのか

次の標的は?

次に標的にされるのは「酒税」じゃないかと。ちょっと検索してみるとブログでそのあたりを懸念してる人たちがちらほら見受けられる。というかそれ以上に多いのがたばこ税上げるなら酒税も上げろよという意見、さらにこんな意見の人も結構いる
http://likecoffee.iza.ne.jp/blog/entry/604877/
たしかにたばこの増税論議でよく言われる健康被害による医療費の問題、周囲への問題(酒の場合飲酒運転による事故や飲酒による暴力事件等)とかを考えれば酒だって充分当てはまるでしょうしね。またたばこ税の税収が国税地方税合わせて2兆2400億ぐらいなのに対して酒税の税収は国税のみで1兆4950億。双方とも税収自体は減収傾向だけど酒税は増税による税収増加がたばこより大きくなる感じもする

酒税の現状

では実際酒税を上げられるか、上げて効果があるのかを少し考えてみる。でまず日本の酒の消費について
酒のしおり|統計情報・各種資料|国税庁
平成18年度成人1人当たりの酒類販売(消費)数量表(都道府県別)(PDFファイル/1,006KB)

日本で消費される酒で一番消費量が多いのが「ビール」、2位が「発泡酒」、3位が「その他の醸造酒等(いわゆる第三のビールがこのカテゴリ)」。ビール単体で約37%、他のビール系を含めると全体の消費量の約66%を占める。それで酒税というのはいろいろ細かい税率の設定がされてるんだけど基本的にアルコール度数が高くなるにつれ税率が上がる。なんだけどビールはそのアルコール度数の割にメチャクチャ高い税率に設定されている(発泡酒や第3のビールもかなり割高な設定がされている)
ビール酒造組合
ビールの酒税減税に関する要望書(pdf)


これは外国と比べても突出している


日本の場合もう一番消費の多い酒に一番割高な税率を設定してしまっている。また増税の話が出てきたとしてもたばこと違い酒はまだまだ愛飲家のほうが声が大きいためその反対意見を押し切れるかどうかという問題もある。それでも缶ジュースより安く買えてしまうチューハイ、カクテル系あたりそのうち規制の問題として何かしら増税の対象になりそうな気もするけど

後が怖い

たばこが1000円になるかどうかもともかく増税は免れないとは思う。ぷろどおむ えあらいん タバコはなぜ迫害されるのかで詳しく書かれていますが「タバコの規制に関する世界保健機関枠組条約」の事もありますし、嫌煙の意見も強いですし。ただたばこの増税に賛成するなら酒の増税の話が出たとき反対はできにくくなるだろうなと。たばこは吸いませんが酒好きの身としてはたばこの増税に賛成するとその後が怖いなと