過去の興行収入からみる洋画の現状

痛いニュース(ノ∀`) : 洋画離れ止まらず。興行収入4割減少…“若者の字幕嫌い”などが原因か - ライブドアブログ

日本映画製作者連盟によると、大手5社と単館系作品を中心に扱う独立系5社をあわせた洋画の興収累計(1月〜7月)は約461億円で30・8%減だった。うち、独立系は約126億円で1・9%増だったが、大手5社は約335億円で38・3%減の激しい落ち込みとなった。

日本映画製作者連盟はサイトにて映画に関する様々な統計データを発表しています。そこで興行収入のみの発表になった2000年からの映画館数、公開本数、入場者数、平均料金、興行収入、洋画と邦画のシェアを見てみると
一般社団法人日本映画製作者連盟
日本映画産業統計 過去データ一覧より


全体としてみるとまずスクリーン数については90年代に1734まで減少したことがあるんだけどその後はシネコンのおかげで順調に数は増加していて、公開本数も増加している(というか増えすぎの感もあるが)。ただその割に入場者数、興行収入は横ばいといったところ。それで洋画に関してだと公開本数は増加してるのに興行収入は2002年を境に減少傾向が続いている(2007年は多少盛り返しているが)、そしてそこにきて40%近くの落ち込みというのは業界としてもかなりの危機感をもっていると思われる

洋画離れの原因は?

元記事ではこの落ち込みに対して
洋画離れ止まらず 興行収入4割減少 (1/2ページ) - MSN産経ニュース

落ち込みについて見方はさまざまだ。大手の一社、ソニー・ピクチャーズエンタテインメントでは「DVDの低価格化に加え、吹き替えの海外テレビドラマに慣れた若者が、字幕の洋画を嫌っているのでは」とみている。また、独立系のムービーアイは「家庭の大画面テレビで簡単に映画を楽しめる環境がごく普通になったことが大きいのでは。それにほとんどの作品は、すぐにDVDで借りることができる」と話す。

と述べている。また2ちゃんねるはてブのレス、コメントをみてると入場料の問題、内容の問題、娯楽の多様性の問題等様々な意見が出ている。おそらくどれか一つが問題というより全てに原因があるのだろう。また今年になっての原油高に伴う物価上昇の追い打ちがあるから下半期も興行収入も厳しいのではないかと思う
あと個人的には対象年齢層のズレがでてきるのかなと。日本の場合高齢化に伴い映画の鑑賞年齢層が上がってきてるように思われる。例えば「ALWAYS 三丁目の夕日」のような映画がヒットしてきてるのもその表れかと。それに対して洋画特にハリウッド映画なんかはまだ比較的若年層を対象にしてるのではないかなと。そのズレも洋画苦戦の要因のひとつではないかと考えている