稲架掛けをする田んぼが減ってきた

私の祖母の家は農家でして今でも親戚が食べるくらいの米を作っています。それで毎年田植え、稲刈りの時期には手伝いに行ってるのですが先日稲刈りをしていて気づいたのがいわゆる「稲架(はさ、もしくは、はざ)掛け*1」をするところが減ったなあと。田んぼがある祖母の家は山間地で兼業も多く、かつ田んぼ自体も狭いためかコンバインを導入している農家はほとんどなく、現在でも稲架掛が主流だったのですが近年急激にコンバインを使った稲刈りに推移してきている


この理由は別にコンバインを導入した農家が増えたわけではなく、稲作の「委託」が増えてきてるからなんですね。特に公共工事の減少もあってか工務店なんかが積極的に稲作を中心とした農業の委託事業に参入してきているのと、高齢化や人手の問題もあって委託を選択する農家が増えてきている。うちのほうも委託しようかという話もでるんだけどこの委託料が結構高い。また田んぼが狭いと割増料金を取られる*2ので、まあ今のところは人手がなんとかなっているので現状のままでいいかという結論にはなっている


ただ全体としてはさらなる高齢化と人手の確保が難しさあって、田んぼを無くするくらいなら委託してしまおうと考える農家が多くなってくると思う。そのうち稲架掛けの光景が珍しくなって、さらに稲架掛けをして米作りをしているというのが一つのブランドになる日がくるんじゃないだろうか

*1:稲架掛け ( 散歩 ) - 天然のステンドグラス - Yahoo!ブログ

*2:委託はコンバインを使うのだが、田んぼが狭いと手間が増えてしまうため