2008年のCDレンタル店の状況

12/26に公開された日本レコード協会の機関誌「The Record」11月号。その中に「2008年度CDレンタル店実態調査」という調査報告の記事がありまして何かと利用する機会も多いCDレンタル店の現状を見ることができます
一般社団法人 日本レコード協会
THE RECORD 2008年11月号(pdf)

店舗数の推移

まずは店舗数の状況

店舗数は減少傾向が続いていて08年6月の店舗数3,051店は前年比で2.0%減、ピーク時の89年(6,213店)に比べると50.9%減と最盛期から半減している

在庫状況

店舗数が減少しているのなら在庫も減少しているのか?というとそういう訳でもないようです

総在庫数は一時期減少していたもの08年の在庫数は99年に迫るまでに回復し、一店舗あたりの平均在庫数は03年から大きく伸びている。また内訳で見るとアルバムの伸びが目立っている

店舗の大型化と複合化

店舗数が減少してるにも関わらず在庫数が伸びているということはそれだけCDレンタル店の大型化進んでいるということになる。実際一店舗平均の店舗面積(他の売場を含む)を見ると

拡大の傾向が続いているのがわかる


またほとんどのCDレンタル店は何かしら兼業(複合化)をしていて、それを表にしてみるとこうなります
※()内は前年からの増減

中古CD販売 97.2%(−0.4%)
中古CD買取店 31.8%(−0.2%)
書籍販売 55.5%(+1.2%)
ゲームソフト販売 49.5%(+2.0%)
書籍レンタル 24.2%(+12.6%)

ちなみにCDレンタルのみの専業店は全体の0.1%しかない

私が住んでいる田舎の状況

私が今住んでいる人口2万弱の田舎町はCDレンタル店もさらに販売する店(コンビニとかは別にして)も一件もない状況です。以前は数店舗あったのですが大手のところは撤退し、小型店はみな閉店してしまいました。CDレンタル店の店舗数の減少というのを肌で感じます。幸い隣町にまだCDレンタルの複合店がまだ一店舗残っているためCDをレンタルしたり購入したりする時に特に不便があるわけではないのですが、もしこの店舗が閉店してしまった場合だいたい30Km離れたとろまで行かないとCDをレンタル、販売する店が無いという状況になってしまう
CDレンタル店の複合化や大型化が進む以上人口の少ないところが見捨てられるのは仕方ないかなとは思いますが実際にCDを見て、触れる機会が減ってしまうのは一抹の寂しさも感じてしまいます