本当の視聴率は?

NHKの研究所であるNHK放送文化研究所では不定期に全国の個人視聴率の調査を行っています。それで12/26に平成20年11月の結果が公開されたのですがその中で「<関東地区>NHK・民放全体でよく見られている番組」の視聴率を見てちょっと気になったことがあります
まずはその視聴率なのですが
NHK放送文化研究所
2008年11月全国個人視聴率調査(pdf)

ビデオリサーチが出している視聴率に比べて妙に低いような。このNHK文化研究所の調査は11/17(日)〜11/23(日)までの期間で行われたのものなので、その時期のビデオリサーチが出した視聴率を調べてわかる範囲で比べるとこうなります

曜日 開始時刻 番組名 個人視聴率調査の視聴率 ビデオリサーチの視聴率
総合 20:00 篤姫 15.6% 25.1%
NTV 19:00 行列のできる法律相談所SP 12.7% 21.3%
総合 19:00 NHKニュース7 12.6% 18.3%
朝日 21:00 相棒 12.6% 17.3%
総合 20:00 NHK歌謡コンサート 10.4% 17.3%
フジ 19:57 はねるのトびら 10.4% 19.7%
フジ 22:00 SMAP×SMAP 10.3% 16.4%

もちろんビデオリサーチの数字は世帯視聴率、個人視聴率調査の数字はおそらく個人全体の視聴率。また調査方法もビデオリサーチはPM(ピープルメータ)システム*1、個人視聴率調査のほうは24時間目盛りの日記式。他にも抽出方法もビデオリーサーチは世帯で抽出しているの対して、個人視聴率調査のほうはあくまで個人で抽出しているなど様々な違いがあるので参考程度にしかならないのは話ではあります
ただ現在の日本では視聴率の調査はビデオリサーチが独占しているため比較できるデータがこの調査くらいしかない。視聴率という数字の信憑性を確かにするためにも比較できる対象は他にもあるほうが良いと思うのですが

*1:詳しくはこちら