映画の平均入場料金の推移

映画の入場料金というと「1800円」というイメージが強い感じですが、実際は前売り券や各種割引、興行による違いなどがあって平均の料金だとかなり違いが出てきます。その平均入場料金を社団法人日本映画製作者連盟が日本映画産業統計のデータの一つとして1955年(昭和30年)からの数字を公表しています
一般社団法人日本映画製作者連盟
過去データ一覧(1955年〜2008年)より平均料金を抜粋

年度 平均料金
1955年 63円
1956年 62円
1957年 62円
1958年 64円
1959年 65円
1960年 72円
1961年 85円
1962年 115円
1963年 152円
1964年 178円
1965年 203円
1966年 219円
1967年 236円
1968年 262円
1969年 295円
1970年 324円
1971年 366円
1972年 411円
1973年 500円
1974年 631円
1975年 751円
1976年 852円
1977年 923円
1978年 967円
1979年 958円
1980年 1,009円
1981年 1,093円
1982年 1,092円
1983年 1,093円
1984 1,144円
1985年 1,118円
1986年 1,116円
1987年 1,120円
1988年 1,118円
1989年 1,161円
1990年 1,177円
1991年 1,181円
1992年 1,210円
1993年 1,252円
1994年 1,249円
1995年 1,243円
1996年 1,245円
1997年 1,259円
1998年 1,264円
1999年 1,263円
2000年 1,262円
2001年 1,226
2002年 1,224円
2003年 1,252円
2004年 1,240円
2005年 1,235円
2006年 1,233円
2007年 1,216円
2008年 1,214円


1955年から比べると隔世の感がありますが1992年に平均料金が1200円台になってからはとんど入場料金に変化が無い。こういう状態の日本とは逆に入場料金が上昇しているのがアメリカで一般社団法人日本映像ソフト協会(JVA)日本映像ソフト協会報 No.132(pdf)に1998年からのアメリカの映画興行実績のデータがあるのですがそれを見るとこうなっている

1998年に4.69ドルだったのが2008年には7.20ドルまで値上がりしている。動員数はその影響なのか減少傾向ではありますが興行収入は増収を続けておりバランスは取れているといっていい状態なのかもしれない。ちなみに他の国での入場料金はこんな感じみたいです
ジェトロ(日本貿易振興機構) | ジェトロ
産業レポート 日本の映画産業の動向(pdf)より(資料が少し古いですが)

雑感

私個人としては映画の入場料金自体は決して高いとは思っていないのですが、そう気軽に見に行けるものでもないのが現実です。というのも私は地方の田舎に暮らしているため映画館が近くにない。そのため映画を見にいくまでの時間とコストが非常にかかってしますからです(正直入場料金より移動にかかるお金のほうが高い)。実際全国スクリーン数を見るとシネコン隆盛のおかげもありスクリーン数は順調に増加していて2008年12月現在3,359もあるのですが、サイト数(映画館自体の数だと思うのだが)は全国で682。内東京107、大阪41、愛知40と大都市圏に偏っていて地方だと1桁があたりまえといった状態。地方に住んでいる人だと私と同じように映画館に行くまでがネックになっている人もいるのではないかなあと