著作権使用料収入や著作隣接権収入はどのくらいの金額なのか

経済産業省が公表している統計のひとつに「特定サービス産業動態統計」という統計があります。その統計に2008年7月からインターネット附随サービス業、映像情報制作・配給業、音楽ソフト制作業、新聞業、出版業等が追加されました。その中の「音楽ソフト制作業」の項目のデータを見ていたのですが著作権使用料収入、著作隣接権収入といった一般社団法人 日本レコード協会が公表している資料とはまた違ったデータがあったのでちょっと抜き出してみました


調査の結果|特定サービス産業動態統計調査|経済産業省の2008年12月分の音楽ソフト制作業より
※音楽ソフト制作業の調査対象企業は
平成20年特サビ実態調査の概要(pdf)

日本標準分類に掲げる小分類412−音声情報制作業に属する業務を主業として営む企業

となっている。これだけだとよくわからないでのこちらで見ると「レコード会社」「音楽出版会社」「ラジオ番組制作業」が主な対象のようです

レコード販売収入 著作権使用料収入 著作隣接権収入 その他 音楽配信売上高
7月 101億34百万円 6億76百万円 2億05百万円 86百万円 27億69百万円
8月 94億84百万円 6億40百万円 4億17百万円 1億24百万円 28億96百万円
9月 99億51百万円 12億18百万円 1億19百万円 1億45百万円 23億86百万円
10月 82億44百万円 4億18百万円 3億03百万円 94百万円 22億89百万円
11月 88億05百万円 5億57百万円 1億00百万円 1億00百万円 24億16百万円
12月 128億07百万円 7億37百万円 1億08百万円 1億08百万円 23億92百万円
合計 594億25百万円 42億46百万円 23億29百万円 6億57百万円 151億48百万円

7月からの数字であり年間の数字では無いのでなんとも言えないところもありますがレコード会社等が受け取っている著作権関連での収入ってこんなものなんですね。まあこの金額が多いか少ないかは人それぞれ意見があるかとは思いますが。また音楽配信の売上がかなり大きくなってきている。レコード会社が必死になって違法配信サイトを潰しているのもわかる気がする