ニコファーレの1年目の稼働状況

7月18日でオープンから一周年を迎えたニコファーレ。そのニコファーレの1年間の稼働状況をスケジュール - nicofarre ニコファーレニコファーレとは (ニコファーレとは) [単語記事] - ニコニコ大百科から見てみました。

ニコファーレの1年目の稼働状況

※オープンは2011年7月18日からですが、営業開始は2011年7月12日から。
※2011年10月の稼働日数の内、3日間がニコファーレ体験デー。
※2012年7月は現時点での開催予定の日数になります。

稼働日数 月の日数 1ヶ月の稼働割合
2011年7月 7日 31日 22.6%
2011年8月 15日 31日 48.4%
2011年9月 12日 30日 40.0%
2011年10月 *10日 31日 32.3%
2011年11月 7日 30日 23.3%
2011年12月 15日 31日 48.4%
2012年1月 8日 31日 25.8%
2012年2月 13日 29日 44.8%
2012年3月 8日 31日 25.8%
2012年4月 6日 30日 20.0%
2012年5月 8日 31日 25.8%
2012年6月 6日 30日 20.0%
2012年7月 (10日) 31日 (32.3%)
合計 125日 397日 31.5%


この稼働日数の対象はスケジュール表に記載してあるイベントのみであり、スケジュール表に未掲載のイベントもあったり、テレビの番組に使われる事もあるようです。とはいえ、それを考慮したとしてもこの稼働日数はいかにも少ない*1
それと、ニコファーレを含むドワンゴのライブ事業の収益状況を決算資料から見てみるとこうなっています。
IR最新情報|IR情報|株式会社ドワンゴ
平成23年9月期決算説明会資料(PDF)より。
※△は損失です

ライブ事業 2011年9月期累計
売上高 2億3800万円
売上原価 9億4000万円
売上純利益 △7億200万円
販売管理費 5100万円
営業利益 △7億5400万円


平成24年9月期 第2四半期決算説明資料(PDF)より。
※△は損失です

ライブ事業 2012年9月期第2四半期累計
売上高 1億7200万円
売上原価 4億100万円
売上純利益 △2億2800万円
販売管理費 5600万円
営業利益 △2億8400万円

あくまでニコファーレはライブ事業の一部門とはいえ、稼働状況から見ても現時点では収益に貢献しているとは言い難いかと思います。もっとも、まだオープンして1年であり、またライブ事業の収益状況自体はほぼドワンゴの予想通り(むしろ少し良いくらい)でもあるため、ニコファーレの現状はドワンゴ側としては予測通りなのかもしれません。

感想

収益についてはともかくとして、やはり稼働日数の少なさは気になる所です。運営側としても利用を増やしてもらおうと、いろいろアピールもしてきた*2ようですが効果はほとんど無い感じで、最近ではそういうアピールをする動きすらほとんどしていない。まあニコファーレは建設費用、立地場所、設備のためなのか、利用料金が非常に高い*3。そのため一般人がおいそれと利用できる設備では無いのが一番の問題だとは思いますが。
個人的にはニコファーレの通常の観客だけではなく、ネットチケットを通じてライブを見に行く事が困難な場所に住んでいる人たちも観客にする事が出来るというシステムは非常に期待しているのですが、2年目以降に有効な手立てが打てないとニコファーレの前にあったヴェルファーレのように消えて無くなってしまう可能性も出てくるのでないかと危惧しています。

*1:他のライブハウス(都内)のスケジュール表もいくつか見てみたのですが、1ヶ月の稼働日数が10日以下という所はほとんど無い。

*2:このあたりはニコファーレとは (ニコファーレとは) [単語記事] - ニコニコ大百科の「華々しいお披露目とその後の苦戦」の項目を見てください。

*3:基本料金(1ドリンク付):平日630,000円、休日735,000円。壁面LED使用料1,050,000円