シャッター通りで開いてる店、閉めた店

私の住んでいるところは人口2万弱の過疎化と高齢化が進みつつある典型的な田舎町でして、まあそんなところにも郊外型の大型店舗がいくつかできており、また車社会でもあるため離れた市の大型店へも行きやすい。そのため町の商店街がいわゆるシャッター通り - Wikipediaになってきています。もっとも全ての店が閉まって訳でも無いわけで開いてる店、閉めた店を見ているといろいろ考えさせられるところもあります


まず閉めてしまった店でとにかく多いのが小売り系。食品、本、文房具、服飾、日用品等々とほぼ扱っている品問わずといった感じ。こういった小売店は大型店が出店してくると一気にやられちゃいますね。ただ酒屋はほぼ健在してるのがおもしろい、あといわゆる「町の電器屋さん」も頑張っている。
逆に開いてる店で多いのが飲食店系。ラーメン屋、焼肉、一般食堂、そば、うどん屋、寿司など、ほぼどの系統の飲食店も健在してる、というか新規の出店も結構あったりする。実際客なんているのか?というような店もあるのだけどなあ。あとは理髪店、美容院かな。過疎地だと1000円理髪店みたいな激安店が進出しづらいのにも助けられてるのかも(ああいう激安店は集客力が必須なため過疎地だと採算が取れないらしい)。


こう見ていくと差別化や付加価値を付けやすい業種は生き残れてるなという感じがしますね。飲食店は味や扱うメニュー等比較的差別化が図りやすい。また電器店の場合価格では量販店に勝てなくても製品の設置や修理、メンテナンスなど商品以外の付加価値を付けやすい。また高齢化と電化製品の設置の複雑化もかえって追い風になってるのかもしれない。それに比べて小売りの場合扱う商品自体はどういう店で買おうとも品質に変わりはしないわけでそうなると結局価格で勝負せざるおえない。となれば零細の小売店が大型店にかなうわけもない、さらに品揃えで差別化しようとしてもamazonのようなネットショップの存在もある。今後ただ物を売るだけの小売店は商店街からほぼ消えてしまうのかもしれませんね