動画共有サイトの分散化にどう対応していくのか

北京オリンピック聖火リレーダライ・ラマ関連の日本でのテレビ報道がニコニコ動画にあげられては消されてるようですね、しかもかなり対応が素早い
ニコニコ動画、著作権侵害のテレビ番組動画をすべて削除へ--放送局に申し入れ - CNET Japanで言っている

新規投稿動画の監視を行い著作権侵害放送番組動画については直ちに削除する

一応ちゃんとやっているみたいです。またYoutubeのほうでも
ACCSがYouTubeからテレビ番組削除 天台宗僧侶がチベット問題を語ったシーン - ITmedia NEWS
となったりと削除が厳しくなってますね。個人的には報道番組でしかも一部抜粋でも「著作権侵害」で削除ができてしまうのはどうかとは思うのですが。それはともかくとしてYoutubeニコニコ動画のような有名、大手どころの動画共有サイト著作権侵害となる動画の削除が積極的になってきてる


ただこういうふうに大手、有名どころの動画共有サイトの削除が厳しくなってきてせいか、規制が比較的緩い動画共有サイトへの分散化進んできてるかなと、そしてその代表格がVeohと優酷網(Youku)でしょうか。まずVeohに関してはstage6の閉鎖もあって高画質系の動画のアップロード先になってきてる、そして現状削除に関してもまだ甘い感じですね(Youtubeニコニコ動画で削除されてる動画なんかも結構残ってる)とはいえ運営してるのはアメリカの会社なんでそのうち著作権団体の関わりで厳しくなっていくでしょう


問題は優酷網(Youku)でしょうね
http://japan.internet.com/busnews/20080409/8.html
現在急成長中の優酷網(Youku)ですがちょっと使ってみるとわかりますが本当に無法状態です。初期のニコニコ動画Youtubeを思い出させます。問題はJASRACなりテレビ局なり日本の著作権団体がニコニコ動画Youtubeの時みたいに強い対応ができるのか、中国政府が著作権侵害の対応をキチンとしてくれるのか。政治形態も著作権に関する考え、意識も日本やアメリカとはまた違う国なのでいろいろ著作権団体も苦戦しそうな気がします


また今後優酷網(Youku)をどうにかしたとしてもさらに規制が緩いところへと分散化は進むでしょう。そして動画共有サイトを運営する際一番の問題点となるネットワークのコストをP2P等で軽減できるようになった場合動画共有サイトの増加による数の力でどうにもならなくなる可能性もある
テレビ局なり製作会社なりが動画共有サイトに対抗していたのがここ最近Youtubeと提携したりニコニコ動画と連動企画したりして共存の道を探りつつあるのはそういう事がわかってきつつある傾向なのかもしれないですね