バレー世界最終予選男子の視聴率とテレビの煽り

16年ぶりにオリンピック出場を決めた男子バレー。こちらも視聴率が出そろったのでいろいろ比較してみようと思います

2008北京五輪バレー世界最終予選男子
放送日 放送局 対戦相手 視聴率
5/30(土) TBS 日本×イタリア 11.4%
5/31(日) TBS 日本×イラン 10.8%
6/03(火) CX 日本×韓国 15.6%
6/04(水) TBS 日本×タイ 12.8%
6/06(金) TBS 日本×オーストラリア 15.8%
6/07(土) CX 日本×アルゼンチン 21.2%
6/06(日) CX 日本×アルジェリア 15.5%

単純平均が14.7%。女子のほうは単純平均15.2%。バレーは視聴率に関しては女子>>>>男子なのでこの数字は健闘したと思う


次に4年前のアテネオリンピックの最終予選との比較

2004アテネオリンピック世界最終予選男子視聴率 2008北京オリンピック世界最終予選男子視聴率
放送日 放送局 対戦相手 視聴率 放送日 放送局 対戦相手 視聴率
5/22(土) TBS 日本×アルジェリア 16.2% 5/30(土) TBS 日本×イタリア 11.4% ▼4.8%
5/24(日) TBS 日本×中国 23.7% 5/31(日) TBS 日本×イラン 10.8% ▼12.9%
5/25(火) TBS 日本×オーストラリア 18.7% 6/03(火) CX 日本×韓国 15.6% ▼3.1%
5/26(水) CX 日本×イラン 18.0% 6/04(水) TBS 日本×タイ 12.8% ▼5.1%
5/28(金) TBS 日本×カナダ 13.8% 6/06(金) TBS 日本×オーストラリア 15.8% 2.0%
5/29(土) CX 日本×フランス 13.0% 6/07(土) CX 日本×アルゼンチン 21.2% 8.2%
5/30(日) CX 日本×韓国 14.6% 6/06(日) CX 日本×アルジェリア 15.5% 0.9%

第4戦までは前回最終予選より視聴率が低かったがオリンピック出場の可能性が高くなるにつれ数字も上がっていき、オーストラリア戦で前回最終予選の第5戦の視聴率を上回り、オリンピック出場を決めたアルゼンチン戦は20%を超える高視聴率。とはいえ平均視聴率でみると前回最終予選より低かったりする(アテネオリンピック最終予選男子の平均視聴率は16.8%)


ついでに女子の最終予選の視聴率との比較

2008北京オリンピック世界最終予選女子視聴率 2008北京オリンピック世界最終予選男子視聴率
放送日 放送局 対戦相手 視聴率 放送日 放送局 対戦相手 視聴率
5/17(土) CX 日本×ポーランド 11.8% 5/30(土) TBS 日本×イタリア 11.4%
5/17(日) TBS 日本×プエルトリコ 13.2% 5/31(日) TBS 日本×イラン 10.8%
5/20(火) CX 日本×カザフスタン 14.9% 6/03(火) CX 日本×韓国 15.6%
5/21(水) TBS 日本×ドミニカ共和国 14.1% 6/04(水) TBS 日本×タイ 12.8%
5/23(金) CX 日本×韓国 19.5% 6/06(金) TBS 日本×オーストラリア 15.8%
5/24(土) TBS 日本×タイ 15.1% 6/07(土) CX 日本×アルゼンチン 21.2%
5/25(日) CX 日本×セルビア 18.0% 6/06(日) CX 日本×アルジェリア 15.5%

今回の最終予選で20%超えたのは男子のアルゼンチン戦だけなんですね。ちなみにアテネオリンピック最終予選では女子が第3戦のナイジェリア戦以外は全て20%を超えていました(最高視聴率は韓国戦の31.9%)

スポーツ中継と煽り

スポーツ中継がある時テレビはよく「煽り」ます。番宣をしたりニュースで取り上げたり、場合によっては特別番組まで作る。バレーのようにジャニーズ使うのも煽りでしょう。視聴率が期待できる、もしくは以前は視聴率が取れていたがだんだん数字が下がってきたような場合はその煽りがより強くなる。以前はそれがかなり効果を上げていました、女子バレーが勝とうが負けようが常に高視聴率な要因のひとつでしょう


それが徐々に効果が無くなってきてると思う。前回最終予選女子は平均24.5%の視聴率が今回は平均15.2%まで下げている。両大会ともオリンピック行きを決めた大会でありながらここまで下がってきてる。逆に煽りの量でははるかに少ない男子は16年振りのオリンピックということもあったのでしょうが前回最終予選より平均で下げたとはいえ下げ幅が-1.6%で収まっているし、前回では1回も無かった20%超えの視聴率をだしている


実は男子がオリンピック出場を決めたアルゼンチン戦の後、局は違いますがサッカー日本代表オマーン戦もありましてこちも18.3%と時間帯を考えるとのなかなかの高視聴率をだしています。お世辞にも試合内容がいいとは言えない試合でしたがそれでも岡田監督就任以来最高の視聴率だったりします。ここからは私の考えですが今の視聴者はスポーツ中継に「ガチンコの緊張感」、代表戦なら「日本の勝利」を求めてるんじゃないかと。男子バレーのオリンピック出場がかかる緊張感。サッカー日本代表の負けたらヤバイという緊張感。そしてそれに伴う必死さ、そして勝利の瞬間の歓喜。こういう所に視聴者の目がいくようになってきたのかなと(女子バレーはよほどの事がない限り予選通過できる条件だったので緊張感という意味では緩かったと思う)。そう考えるとテレビで煽れば視聴率が取れるという時代はもう終わりでしょう


それとスポーツの中継に関して業界の人はどう考えているのか、こちらも読んでみてください
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