深夜アニメは映画化していくべきか
【映画化】 魔法少女リリカルなのは 【決定】【働くモノニュース : 人生VIP職人ブログwww】
リリカルなのはの映画化が決まったようですが今後アニメ、特に深夜アニメの映画化がどうなるかを日本の映画の現状と合わせてちょっと考えてみる
日本の映画界の現状
まず日本の映画の現状を映画館の数と公開本数から見てみます
一般社団法人日本映画製作者連盟
日本映画産業統計 過去データ一覧より
映画館の数
スクリーン数 | |
---|---|
(内シネコン数) | |
1997 | 1,884 |
1998 | 1,993 |
1999 | 2,221 |
2000 | 2,524(1,123) |
2001 | 2,585(1,259) |
2002 | 2,635(1,396) |
2003 | 2,681(1,533) |
2004 | 2,825(1,766) |
2005 | 2,926(1,954) |
2006 | 3,062(2,230) |
2007 | 3,221(2,454) |
公開本数
邦画 | 洋画 | 合計 | |
---|---|---|---|
1997 | 278 | 333 | 611 |
1998 | 249 | 306 | 555 |
1999 | 270 | 298 | 568 |
2000 | 282 | 362 | 644 |
2001 | 281 | 349 | 630 |
2002 | 293 | 347 | 640 |
2003 | 287 | 335 | 622 |
2004 | 310 | 339 | 649 |
2005 | 356 | 375 | 731 |
2006 | 417 | 404 | 821 |
2007 | 407 | 403 | 810 |
映画館の数は1960年には7,457もあったのですがその後減少の一途を辿り1993年には1,734になってしまう。ただ2000年以降はシネコン隆盛もあって現在は3,221までに回復している。また公開本数についてはここ数年増加の傾向が著しく2006年には821本と1955年以降最多の公開数となっている
全体としてみると映画館の数は増加傾向とはいえそれ以上に公開本数が多くなりすぎてる感がする。映画館の数が7,457あった1960年の公開本数でも763本、現在の映画館の数はその半分にも満たないのに800本を越えている、実際邦画だとDVD化もされない映画が100本以上あるという。また興行収入と入場者数を見るとヒット作や景気にかなり左右される部分とはいえ共に頭打ちになってきているかなと
それでも深夜アニメは映画化をしていったほうがいい
そう見ると現在日本の映画界は映画の供給過剰ぎみだといえる、それでも深夜アニメは映画化していったほうがいいと思う。というのも深夜アニメの場合製作委員会を作りテレビの放送枠を買い取り、アニメを制作し放映して、その後DVDで回収するというのが基本だけど映画の場合DVDだけじゃなくて興行収入が入るというのが大きい。「THE FROGMAN SHOW」で一躍有名になった蛙男商会/DLEがすぐにその作品を映画化させたのもいろいろ理由はあるのだろうけど一つにDVD商法だけでは利益になりにくいと判断したのだと思う。あとこれは個人的に思っていることだけど映画化は動画共有サイトに対するひとつの対処法でもあると(上映中の作品をアップロードするのはなんだかんだで難しいですし、またDVD化されてもたいていの動画共有サイトは時間、容量制限があるため長時間になる作品のアップロードはしづらい)
もっともある程度知名度ないし人気がないと興行的にもDVDの販売にも失敗する可能性が高いのは間違いない。でもDVDだけの収益では限界にきているの明らかになってきている以上新たな収益源を模索していくという意味でもどんどん映画化にチャレンジしていってほしいと思う