2008年に30代の男性はどのようなCDを買ったのだろうか
一般社団法人 日本レコード協会が発行しているTHE RECORD 2009年4月号(pdf)に「2008年メディアユーザー実態調査」という記事がありその中で「年代別マーケットシェアの推移(CDセル市場)」と題したグラフが公表されています。それでそのグラフを見てみると
減少傾向だった30〜40代シェアが拡大している。これについては記事でも触れていて
2008年度の結果の特徴として、2007年度同様、マーケットシェアにおいて大きな変化が起きていることが挙げられる。若年層は昨年度に引き続き横ばい傾向だが、2007年とは逆に50〜60代が縮小、30〜40代が拡大した結果、30〜40代が最大のマーケットシェアを占め、ここ2年間の30〜40代のマーケットシェアの減少傾向が止まった。この結果はには特に30代男性の増加および50代男性の減少が大きく影響している
と30代男性のCD購買枚数が増加したことが要因のようです。そしてその詳しい購入枚数の状況は全体で漸減中、学生の減り方が著しい…CDシングル・アルバムの購入枚数動向(2009年発表) - ガベージニュースの「過去半年間」のCDアルバム、シングルの購入枚数(性別・年齢階層別)のグラフ見ていただくとわかりやすいのですが男性30代はアルバム、シングルとも2007年度より急激に購入枚数が増加している
30代男性はどのようなCDを買ったのか?
そこで疑問なのが30代男性が2008年にどのようなCDを買ったのかという点。とりあえず2008年ゴールドディスク大賞の邦楽のアルバム、シングルのベスト10を見てみると
※THE RECORD 2009年4月号(pdf)の第23回ゴールドディスク大賞受賞一覧より抜粋
ザ・ベスト10シングル
作品名 | アーティスト | レコード会社 |
---|---|---|
そばにいるね | 青山テルマfeat.SouJa | ユニバーサル・ミュージック |
truth/風の向こうにへ | 嵐 | ジェイ・ストーム |
One Love | 嵐 | ジェイ・ストーム |
Beautiful days | 嵐 | ジェイ・ストーム |
Don't U EVER STOP | KAT-TUN | ジェイ・ストーム |
キセキ | GReeeeN | ユニバーサル・ミュージック |
I AM YOUR SINGER | サザン・オールスターズ | ビクターエンタテイメント |
HANABI | Mr.Children | トイズ・ファクトリー |
GIFT | Mr.Children | トイズ・ファクトリー |
ザ・ベスト10アルバム
作品名 | アーティスト | レコード会社 | |
---|---|---|---|
BEST FICTION | 安室奈美恵 | エイベックス・マーケティング | |
HEART STATION | 宇多田ヒカル | EMIミュージック・ジャパン | |
EXILE ENTERTAIMENT BEST | EXILE | エイベックス・マーケティング | |
EXILE CATCHY BEST | EXILE | エイベックス・マーケティング | |
EXILE BALLAR BEST | EXILE | エイベックス・マーケティング | |
あっ。ども。おひさしぶりです。 | GReeeeN | ユニバーサルミュージック | |
Expressions | 竹内まりや | ワーナーミュージック・ジャパン | |
A COMPLEATE〜ALL SINGLES〜 | 浜崎あゆみ | エイベックス・マーケティング | |
B'z The Best "ULTRA Pleasure" | B'z | バーミリオンレコード | |
SUPERMARKET FANTASY | Mr.Children | トイズファクトリー |
正直私は音楽に詳しい訳ではないのでなんとも言えないところですが、このベスト10の中で30代男性が買っていそうなタイトルは少ないんじゃないかなあと。では何が要因なんだろうかとネットでちょっと調べてみたらこんな記事を見つけました
http://www.oricon.co.jp/news/news_49244_01.html
空前の再結成ブームである。海外ではザ・ポリス、ヴァン・ヘイレン、スパイス・ガールズ、レッド・ツェッペリン、セックス・ピストルズと大物が続々とリユニオンを発表し、スマッシング・パンプキンズは7年ぶりの新作をリリースした。日本でも今年はLUNA SEA、X-JAPAN、YMO、筋肉少女帯、あみん、ジュンスカイウォーカーズ、TM NETWORK……と、懐かしい顔ぶれが再び始動している。活動歴も音楽性も見事にまちまち。中には、2000年以来となるスパガやLUNA SEAの<早期復活組>もいれば、20年以上の時を経たポリスやあみんのように<超待望組>、逆にツェッペリン、ピストルズ、TMのようにすでに前歴を持つ<再々結成組>もいる。
この記事は2007年の10月30日のものなんだけど、たしかに2007年あたりからバンドの復活が増えてきている。もしかしたらその影響を一番受けたのが30代の男性でそういうバンドのCDをまた買うようになったのが購買枚数の増加に繋がったのかもしれないですね