2008年の日本、北米、イギリス、フランス、ドイツの映画とビデオソフトの市場データ

社団法人日本映像ソフト協会(JVA)発行の日本映像ソフト協会会報 No.135(pdf)にて日本、北米、フランス、イギリス、ドイツの2007年と2008年の映画とビデオソフトの市場データが掲載されているのですが、その2008年のデータを国毎に並べてみました
その前に以下はそれぞれの国の基本情報です

基本データ
日本 北米 イギリス フランス ドイツ
人口 1億2729万人 3億1167万人 6,123万人 6,203万人 8,226万人
GDP 4兆3767億ドル 13兆8112億ドル 2兆7278億ドル 2兆5623億ドル 3兆2972億ドル
為替相場(1ドルあたり・期中平均) 103.36円 103.36円 1.85ポンド 1.47ユーロ 1.47ユーロ

映画

※北米の公開本数は国内映画の数のみです

日本 北米 イギリス フランス ドイツ
興行収入 1948億3600万円 1兆120億円 1,625億円 1,731億円 1,207億円
公開本数 806本 610本 527本 555本 471本
入場人員 1億6,049万人 13億6,400万人 1億6,420万人 1億8,970万人 1億2,940万人
平均入場料 1,214円 742円 990円 913円 933円
スクリーン数 3,359 40,194 3,610 5,418 4,810

人口を考えたとしても興行収入、入場人員、スクリーン数の各項目にて北米がずば抜けている。特にスクリーン数40,194というのは本当に圧巻だと思う。北米では映画が文化として娯楽として本当に根付いてるという事なんだろうなあ

映像ソフト

※空欄はデータ無し

日本 北米 イギリス フランス ドイツ
セル市場(All Format、消費者レベル) 2,832億円 1兆4,543億円 4,480億円 2,100億円 1,962億円
レンタル市場(All Format、消費者レベル) 3,469億円 7,866億円 419億円 311億円
販売枚数(All Format、消費者レベル) 2億5,800万枚 1億2,822万枚 1億1,400万枚
レンタル枚数(All Format、消費者レベル) 7,900万枚 1億750万枚

基本情報と見比べると意外と日本のセル市場が小さい。まあレンタル市場が大きいことが要因なのでしょうが。あと北米は別としてイギリスのセル市場の大きさが気になる。人口から見ると相当ビデオソフトを買ってると思いますが。このあたりイギリスの事情がわからないで何とも言えませんが、何かビデオソフトをよく買う要因があるのでしょうか

ちょっと思ったこと

こう見比べると映画にしろビデオソフトにしろ北米の市場は本当に大きい。現在日本は映画にしろビデオソフトにしろ市場が頭打ちになってきているため、これからは今まで以上に海外、特に北米を意識した作品が出てくるのかもしれません