ドラマ『ビブリア古書堂』の店内の映像を見て気になったこと
放送前から何かと話題になっていたフジテレビのドラマ「ビブリア古書堂の事件手帖」の第1話が放送されました。普段私はドラマをあまり見ないのですが、原作は読んだ事があるのでドラマはどんな感じになるのか?と興味が湧いたので見てみました。それで見ていて非常に気になった点があります。それは舞台となるビブリア古書堂の店内の"日光による明るさ"です。
というのも、基本的に本は日光に晒されると紫外線により表紙や紙の変色や劣化が起こってしまいます。そして古書店はそういう劣化が進んでいる本を扱う事が多いため、なるべく日光が店内に入らないような作りにしている店が少なくありません。特にビブリア古書堂は原作によると、
この店で扱われている本のジャンルが。俺にもようやくわかってきた。主に文学や歴史や哲学や美術についての専門書だ。マンガと文庫の棚もあるが、並んでいるのは俺の知らない古い本ばかりだ。
ビブリア古書堂の事件手帖第1巻93Pより。
今まで知らなかったのだが貴重な本を扱うことでこのあたりでは有名な店らしい。
ビブリア古書堂の事件手帖第1巻90Pより。
古い文庫や専門書、古書価(プレミア)がつくような本も取り扱っているため、そのあたりには気を使っているかと思います。にもかかわらず、ドラマだと天窓から直接日光が本に当たるような、店内に日光が入りやすい作りになっているように見えます。まあ、ドラマで暗い店舗にすると映像的にマズいなのかもしれませんが、古書を扱う古書店の描写としてはいかがなものかと思いました。