【2014FIFAワールドカップ】グループリーグにおけるファウル数とカード数のまとめ
得点数に続いて、グループリーグにおけるファウル数とカード数についてまとめてみました。
※グループリーグのファウル数とカード数はThe matches of the 2014 FIFA World Cup Brazil™ - FIFA.comにある各試合のマッチレポートより集計。
※ファウル数の対象は「Fouls committed」の数字でオフサイドは含まれていません。
※前回大会のグループリーグのファウル数は【2010FIFAワールドカップ】グループリーグにおけるファウル数とイエローカード、レッドカード数のまとめを見てください。
※2018年ロシアワールドカップのファウル数は【2018FIFAワールドカップ】グループリーグにおけるファウル数とカード数のまとめ を見てください。
※グループリーグの得点数は【2014FIFAワールドカップ】グループリーグにおける得点数のまとめを見てください。
※集計ミス等があるかもしれませんので、各数字は後に訂正される可能性があります。
2014FIFAワールドカップブラジル大会のグループリーグ48試合のファウル数とカード数
グループリーグのファウル数
グループリーグ総ファウル数 | 1366 |
---|---|
1試合平均のファウル数 | 28.46 |
グループリーグのカード数
※括弧内は同一選手にイエローカードが2枚出された数です。
※レッドカードは一発レッドの枚数。
イエローカード総数 | 124(2) |
---|---|
1試合平均のイエローカード数 | 2.58 |
レッドカード総数 | 7 |
<参考>Jリーグ(J1)と欧州4リーグ(プレミアリーグ、セリエA、ブンデスリーガ、リーガ・エスパニューラ)のファウル数とカード数
※Jリーグは2013シーズン。欧州4リーグは2013-2014シーズンが対象。
※Jリーグのファウル数はJ. League Data Site-チーム別集計より。
※欧州4リーグはSoccer Stats | FOX Sports on MSNより。ただし、ファウル数などはスタッツサイトによってかなり違ったりするので、おおよそこれくらいの数字として見てください。
※括弧内はシーズンの試合数(対象はリーグ戦のみ)。
ファウル数 | 1試合平均のファウル数 | イエローカード数 | 1試合平均のイエローカード数 | レッドカード数 | ||
---|---|---|---|---|---|---|
Jリーグ(306試合) | 9307 | 30.41 | 916 | 2.99 | 36 | |
プレミアリーグ(380試合) | 8201 | 21.58 | 1216 | 3.20 | 53 | |
リーガ・エスパニョーラ(380試合) | 10577 | 27.83 | 2000 | 5.26 | 110 | |
ブンデスリーガ(306試合) | 9061 | 29.61 | 1078 | 3.52 | 57 | |
セリエA(380試合) | 10838 | 28.52 | 1741 | 4.58 | 105 |
2002年日韓大会の以降のグループリーグにおけるファウル数、カード数の比較
※出場枠が32になったのは1998年フランス大会からですが、フランス大会のFIFAのマッチレポートにはファウル数が記載されていないため除外しています。
※括弧内は同一選手にイエローカードが2枚出された数です。
※レッドカードは一発レッドの枚数。
グループリーグのファウル数の比較
2002年日韓 | 2006年ドイツ | 2010年南アフリカ | 2014年ブラジル | |
---|---|---|---|---|
グループリーグ総ファウル数 | 1705 | 1708 | 1482 | 1366 |
1試合平均のファウル数 | 35.52 | 35.58 | 30.87 | 28.46 |
グループリーグのカード数の比較
2002年日韓 | 2006年ドイツ | 2010年南アフリカ | 2014年ブラジル | |
---|---|---|---|---|
イエローカード総数 | 208(5) | 258(13) | 190(7) | 124(2) |
1試合平均のイエローカード数 | 4.33 | 5.37 | 3.95 | 2.58 |
レッドカード数 | 8 | 5 | 7 | 7 |
今大会におけるグループリーグの1試合平均のファウル数は28.46で2010年南アフリカ大会の1試合平均より−2.46となっています。プレミアリーグ以外の欧州3リーグ及びJリーグと同水準といったところでしょうか。そして、今大会で特徴的なのがイエローカードの枚数。2010年南アフリカ大会と比べると1試合平均で1.37枚の減少。2002年日韓大会以降で最も多かった2006年ドイツ大会と比べると半減しており、明らかに少なくなっているのがわかります。プレイがクリーンになったと言えるかもしれませんが、個人的にはレフェリーがFIFAの意向もあるのか意図的にイエローカードをなるべく出さないようにしているのではないかと思っています。
2014FIFAワールドカップブラジル大会のグループリーグ別のファウル数、カード数
※☆は1位通過、◯は2位通過のチームになります。
※括弧内は同一選手にイエローカードが2枚出された数です。
グループA
ファウル数 | イエローカード数 | レッドカード数 | |
---|---|---|---|
☆ブラジル | 37 | 4(0) | 0 |
◯メキシコ | 41 | 5(0) | 0 |
クロアチア | 41 | 4(0) | 1 |
カメルーン | 37 | 4(0) | 1 |
合計 | 156 | 17(0) | 2 |
グループB
ファウル数 | イエローカード数 | レッドカード数 | |
---|---|---|---|
☆オランダ | 69 | 5(0) | 0 |
◯チリ | 38 | 4(0) | 0 |
スペイン | 28 | 3(0) | 0 |
オーストラリア | 50 | 6(0) | 0 |
合計 | 185 | 18(0) | 0 |
グループC
ファウル数 | イエローカード数 | レッドカード数 | |
---|---|---|---|
☆コロンビア | 49 | 2(0) | 0 |
◯ギリシャ | 45 | 4(1) | 0 |
コートジボワール | 49 | 7(0) | 0 |
日本 | 40 | 4(0) | 0 |
合計 | 183 | 17(1) | 0 |
グループD
ファウル数 | イエローカード数 | レッドカード数 | |
---|---|---|---|
☆コスタリカ | 59 | 2(0) | 0 |
◯ウルグアイ | 57 | 6(0) | 1 |
イタリア | 41 | 3(0) | 1 |
イングランド | 37 | 4(0) | 0 |
合計 | 194 | 15(0) | 2 |
グループE
ファウル数 | イエローカード数 | レッドカード数 | |
---|---|---|---|
☆フランス | 35 | 4(0) | 0 |
◯スイス | 39 | 1(0) | 0 |
エクアドル | 49 | 5(0) | 1 |
ホンジュラス | 46 | 5(1) | 0 |
合計 | 169 | 15(1) | 1 |
グループF
ファウル数 | イエローカード数 | レッドカード数 | |
---|---|---|---|
☆アルゼンチン | 24 | 1(0) | 0 |
◯ナイジェリア | 42 | 3(0) | 0 |
ボスニア・ヘルツェゴビナ | 41 | 3(0) | 0 |
イラン | 49 | 4(0) | 0 |
合計 | 156 | 11(0) | 0 |
グループリーグにおけるファウル数とイエローカード数の少ないチーム順に並び替え
※☆は1位通過、◯は2位通過のチームになります。
ファウル数の少ないチーム順
※並び順はファウル数が同数の場合はイエローカードが少ない順、次にレッドカードが少ない順となっています。いずれも同数の場合は同一順位です。
国名 | ファウル数 | イエローカード数 | レッドカード数 | |
---|---|---|---|---|
1 | ☆アルゼンチン | 24 | 1 | 0 |
2 | ☆ドイツ | 28 | 1 | 0 |
3 | スペイン | 28 | 3 | 0 |
4 | ☆フランス | 35 | 4 | 0 |
5 | 韓国 | 36 | 6 | 0 |
6 | ☆ブラジル | 37 | 4 | 0 |
7 | イングランド | 37 | 4 | 0 |
8 | カメルーン | 37 | 4 | 1 |
9 | ◯アメリカ | 38 | 3 | 0 |
10 | ◯チリ | 38 | 4 | 0 |
10 | ロシア | 38 | 4 | 0 |
12 | ◯スイス | 39 | 1 | 0 |
13 | 日本 | 40 | 4 | 0 |
14 | ボスニア・ヘルツェゴビナ | 41 | 3 | 0 |
15 | イタリア | 41 | 3 | 1 |
16 | クロアチア | 41 | 4 | 1 |
17 | ◯メキシコ | 41 | 5 | 0 |
18 | ◯ナイジェリア | 42 | 3 | 0 |
19 | ガーナ | 43 | 6 | 0 |
20 | ◯ギリシャ | 45 | 4 | 0 |
21 | ☆ベルギー | 45 | 4 | 1 |
22 | ポルトガル | 46 | 2 | 1 |
23 | ホンジュラス | 46 | 5 | 0 |
24 | ☆コロンビア | 49 | 2 | 0 |
25 | イラン | 49 | 4 | 0 |
26 | ◯アルジェリア | 49 | 5 | 0 |
27 | エクアドル | 49 | 5 | 1 |
28 | コートジボワール | 49 | 7 | 0 |
29 | オーストラリア | 50 | 6 | 0 |
30 | ◯ウルグアイ | 57 | 6 | 1 |
31 | ☆コスタリカ | 59 | 2 | 0 |
32 | ☆オランダ | 69 | 5 | 0 |
イエローカードの少ないチーム順
※並び順はイエローカードが同数の場合はレッドカード数が少ない順、次にファウル数少ない順となっています。いずれも同数の場合は同一順位です。
イエローカード | レッドカード | ファウル数 | ||
---|---|---|---|---|
1 | ☆アルゼンチン | 1 | 0 | 24 |
2 | ☆ドイツ | 1 | 0 | 28 |
3 | ◯スイス | 1 | 0 | 39 |
4 | ☆コロンビア | 2 | 0 | 49 |
5 | ☆コスタリカ | 2 | 0 | 59 |
6 | ポルトガル | 2 | 1 | 46 |
7 | スペイン | 3 | 0 | 28 |
8 | ◯アメリカ | 3 | 0 | 38 |
9 | ボスニア・ヘルツェゴビナ | 3 | 0 | 41 |
10 | ◯ナイジェリア | 3 | 0 | 42 |
11 | イタリア | 3 | 1 | 41 |
12 | ☆フランス | 4 | 0 | 35 |
13 | ☆ブラジル | 4 | 0 | 37 |
13 | イングランド | 4 | 0 | 37 |
15 | ◯チリ | 4 | 0 | 38 |
15 | ロシア | 4 | 0 | 38 |
17 | 日本 | 4 | 0 | 40 |
18 | ◯ギリシャ | 4 | 0 | 45 |
19 | イラン | 4 | 0 | 49 |
20 | カメルーン | 4 | 1 | 37 |
21 | クロアチア | 4 | 1 | 41 |
22 | ☆ベルギー | 4 | 1 | 45 |
23 | ◯メキシコ | 5 | 0 | 41 |
24 | ホンジュラス | 5 | 0 | 46 |
25 | ◯アルジェリア | 5 | 0 | 49 |
26 | ☆オランダ | 5 | 0 | 69 |
27 | エクアドル | 5 | 1 | 49 |
28 | 韓国 | 6 | 0 | 36 |
29 | ガーナ | 6 | 0 | 43 |
30 | オーストラリア | 6 | 0 | 50 |
31 | ◯ウルグアイ | 6 | 1 | 57 |
32 | コートジボワール | 7 | 0 | 49 |
グループリーグで最もファウル数が少なかったのはアルゼンチン。前回大会ではグループリーグで最もファウル数が少なかったスペインが優勝しているので、アルゼンチンも良い結果が期待できるかもしれません。
そして、個人的に気になったチームがグループリーグでファウル数が最も多かったオランダとその次に多かったコスタリカ。特にオランダのグループリーグのファウル数69は前回大会のグループリーグで最もファウル数が多かったオーストラリアの62を上回っています。これだけファウル数が多いとイエローカードの枚数も多くなるものですが、オランダのグループリーグでのイエローカード数は5枚で済んでいます。ちなみに、前述のオーストラリア(ファウル数62)はグループリーグでのイエローカードを7枚、前回大会で2番目にファウル数が多かったチリ(ファウル数61)はイエローカードを10枚貰っていますから、オランダがいかにファウル数の割にイエローカードが少ないかがわかるかと思います。このファウル数の割にイエローカードが少ないのはコスタリカ(ファウル数59、イエローカード2枚)にも言えます。今大会はイエローカードをなるべく出さない傾向にあるのも要因でしょうが、この2チームはあまり良い言い方ではないかもしれませんが、それだけ上手にファウルをしていると言えるかもしれません。