マックスむらい氏が述べた「彼のAppBankへの恨み」についての憶測
ここ最近、マザーズに上場しているAppBank社の元役員が横領した件についての調査報告書に端を発した山本一郎氏vsAppBank社が話題になっています。
マックスむらいのAppBank「経理部門の責任者であった元役員が約1億4千万円を業務上横領したと疑われる事実が判明いたしました」 : 市況かぶ全力２階建
AppBank社、元役員の横領金の流出先に「暴力団関係者」の疑い 調査報告書に記述せず(山本一郎) - 個人 - Yahoo!ニュース
この山本一郎氏の記事に対してAppBank社がIRで釈明*1。またマックスむらいこと現AppBank社役員でもある村井智建氏も反論の動画をアップロードしました。
さて、上記の動画なのですが村井氏が気になる一言を述べています。
動画「「AppBankは暴力団と関係がある」という事実はありません。」を文字起こしした - スズキオンライン
彼が今回、あのような記事を書いたのは正義のためではありません。それが彼のビジネスであり、彼のAppBankへのうらみをはらすための手段です。
この「恨み」とは何なのでしょうか？
Appbank社と山本一郎氏との関係
村井氏が述べた「恨み」の可能性として考えられそうなのがAppBank社と山本一郎氏との過去の関係です。これは2ちゃんねるの投資一般板や市況板のスレでも出ていた話でもありますが、山本一郎氏はある会社を通じてAppBank社と関係を持っていました。それが株式会社ユーフォロスです。
まず、株式会社ユーフォロスがどういう会社かというと、2008年5月30日に山本一郎氏が代表取締役社長であるイレギュラーズアンドパートナーズ株式会社（以下I＆P社）と株式会社シーエー・モバイルとの合弁会社として出資比率が株式会社シーエー・モバイル社67%、I＆P社33%で設立された会社です。
ゲーム開発、モバイルソリューション事業 「株式会社ユーフォロス」設立 - 株式会社シーエー・モバイルのプレスリリース
この会社ですがInternet Archive: Wayback Machineを見ると、最初は会社の所在地が渋谷にあって株式会社シーエー・モバイルのグループ会社として紹介されていました。
http://web.archive.org/web/20081218071237/http://www.euphoros.jp/
http://web.archive.org/web/20081210030530/http://www.camobile.com/about/index.html
その後、詳しい時期までは不明ですがInternetArchiveに残されたサイトから見る限りでは2009年中に株式会社シーエー・モバイルのグループ会社から名前が消えて、所在地が東京都中央区八重洲1-8-17新槇町ビル4Fに移転しています。この住所はI＆P社の所在地と同じであり*2、おそらくI＆P社の子会社になったと思われます。
その株式会社ユーフォロスはAppBank社の広告管理を委託されていました。この事は山本一郎氏、AppBank社のTwitterからも確認できます。
appbank における広告のお問い合わせはユーフォロスまでお願いします。http://bit.ly/a0Vrxb
— AppBank (@appbank) 2010, 9月 30
※ツイートを削除したようなので、アーカイブhttp://archive.is/8EXQ4を見て下さい。
確かに昔は子会社でAppbankの広告扱ってたけどいまは無関係なので、炎上といわれても浦島太郎状態でして。ただ取材の内容がきわどすぎて超困惑。 RT @takashikiso: あぁ、マックスさんの件ね（笑。パチンコ攻略誌的な、なかなか面白い商売してるなぁと思って見てたのだがね。
— やまもといちろう (@kirik) 2014, 9月 12
※ツイートを削除したようなので、アーカイブhttp://archive.is/N5hxlを見て下さい。
そして、現在株式会社ユーフォロスがどうなっているかというと、サイトはドメイン切れで消滅し別のサイトになっています。一応、登記情報提供サービスで検索してみたところ会社が閉鎖になっているわけでは無いようです。ただ、株式会社ユーフォロスが2014年5月29日にAppStoreから配信したゲーム「Sushi Ninja Zombies*3」のFacebook*4も2015年9月28日を最後に音信が無い状況でもあり、ほぼ休眠もしくは廃業状態なんじゃないかと思います。
それで、村井氏が述べた「彼のAppBankへのうらみ〜」という話に戻ります。ここからは完全な憶測になりますが、株式会社ユーフォロスがこういう状態になってしまった原因は、おそらくAppBank社との広告の委託契約を切られ収益が悪化した事によるのではないかと。そして、この件に関する山本一郎氏の行動の原動力を村井氏はAppBank社によって株式会社ユーフォロスがこうなってしまった事に対する「恨み」から来ている。と考えているんじゃないかなと個人的にはそう推測しています。
※2/12 追記
2015年06月13日にblogosにある山本一郎氏の記事にこんな事が書かれていました。あくまで山本一郎氏の言い分ですが、これが「恨み」の原因なのでしょうか。
AppBank村井智建さんの4,500万詐欺まがい話を被害者のふじふじ氏が暴露
実は、私のところもAppBankの広告事業で子会社が提携していた時代があり、他にもコンテンツ制作事業や投資事業をいくつか抱えておりましたのでPR事業の窓口を換えて展開したりしておりました。「広告営業については専属契約だ」というので、社員を貼り付けて頑張っていたんですが、途中からいつの間にか他社がAppBankの媒体資料をもって弊社子会社よりも安い値段で広告を売っていたので当然こちらは売れないわけですね。最初、社員一同「なんでAppBankの広告だけ売れないんだろ？」と思っていたら、何のことはない、広告営業の専属契約をしている弊社以外のところでタイアップその他自前でやって、その営業が「山本さんのところに出している正規の値段より、貴社には安く提案できます」とかセールスしてたのが後で分かりました。
馬鹿馬鹿しいので、判明しても別に法的に訴えることもなく100円の売上も上げないまま現在に至っているんですけど、悪気があるかどうかは別にして、関係先をして「普通は倫理的には問題あるから、いくら儲かるとしてもやらないだろう」ということをバレなければいいの精神でもあるのか平気でやってしまうのは良くないと思うんですよね。
次は何を燃やすのか
まあ上述の恨みについては完全な憶測ですが、AppBank社と山本一郎氏に関係があったのは事実です。そして、山本一郎氏は過去にも関係があった人物や会社とたびたび揉め事や炎上騒ぎを起こしています。
【6177】AppBank【6177】
http://hayabusa8.2ch.net/test/read.cgi/livemarket1/1449470589/994
994 名前：山師さん＠トレード中[] 投稿日：2016/02/08(月) 08:04:02.84 id:HAYcjPbv
appbankにとっての最大の失敗は木氏を雇ったことじゃなくて山本一郎のような炎上仕掛人を身中に置いたことだな。
彼は自分が歩んできた道を次々に燃やして歩いてる男だから。
２ｃｈのときは博之ともめてるし、盟友の監査役の井上トシユキともひどいもめ方してるし、
ゆかしメディアに登場して語ったと思ったら、しばらくすると「いつかはゆかし」を燃やしてるし、
イメージエポックとは「裁判やるぞ」ってやってるし、appbankとは今の状態で燃やしまくってる。
appbankに関与してた時代は友達じゃなかったのか。
次もまた関係があった人物や会社との炎上騒ぎがあるのでしょうか。無責任な野次馬としては楽しみなところです。
