ファイル共有でアニメをアップロードして逮捕されたケースを見て思ったこと

アニメ違法配信容疑で逮捕 京都府警、ウィニー後継ソフトで - 47NEWS(よんななニュース)

府警によると、パーフェクトダークはファイルの配信記録が自動的に消去される仕組みで匿名性が高く「ウィニー、シェアの後継ソフト」とされている。丸橋容疑者は「パーフェクトダークなら絶対に捕まらないと思った」と供述している。

丸橋容疑者は録画したアニメをテレビ放送後30〜60分で流したこともあり、ネット上の掲示板で「アニメ職人」と呼ばれていたという。

逮捕容疑は1月4日、同ソフトでテレビアニメ「鋼の錬金術師」をネット上に流し、不特定多数がダウンロード可能な状態にした疑い。

このPerfectDarkでアニメをアップロードして逮捕された件ですが、ちょっと気になる点があって他のファイル共有であるWinny、Shareで主にアニメをアップロードして逮捕された件をあらためて確認してみたのですが

Winnyでアニメをアップロードして逮捕されたケース

Winny による3度目の公衆送信権侵害事件、3人を逮捕〜ACCS が報告 - japan.internet.com Webテクノロジー

コンピュータソフトウェア著作権協会ACCS)は、京都府警生活経済課ハイテク犯罪対策室と五条署が、2008年1月24日、ファイル交換ソフトWinny」を通じ、テレビ放送されたアニメを権利者に無断でアップロードし送信できる状態にしていた3人の男性を逮捕したことを伝えた。

逮捕されたのは、大阪府堺市の会社員男性A(39歳)、兵庫県尼崎市の職業不詳男性B(35歳)、大阪府泉佐野市の大学院生男性C(24歳)の3人で、著作権法違反(公衆送信権侵害)の疑いで家宅捜索が行われ、ともに逮捕となった。

Winny を悪用したユーザーの著作権侵害行為の刑事摘発は、2003年11月に男性2人、2007年5月に男性3人が逮捕されており、今回が3回目となる。

男性A・Bはそれぞれ、2007年9月5日、テレビアニメ「アイドルマスター XENOGLOSSIA 第23話『RUN!』」を、また、同年10月14日、テレビアニメ「機動戦士ガンダムOO 第2話『ガンダムマイスター』」を、ファイル交換ソフトWinny」を通じて権利者に無断でアップロードして不特定多数のインターネットユーザーに対して送信できるようにし、著作権公衆送信権)を侵害した疑いが持たれている。

Shareでアニメをアップロードして逮捕されたケース

「Share」を介してアニメを配信した3人を逮捕 | ニュース | インターネット・セキュリティ・ナレッジ

ファイル交換ソフト「Share」を介して人気アニメを違法に公開したとして、著作権法違反(公衆送信権侵害)の容疑で、東京・神奈川・広島に住む3人が逮捕されました。「Share」による著作権侵害で逮捕者が出たのは初めて。

 調べによると、3人は2008年4月1日から13日にかけて、著作権者に無断でテレビの人気アニメなどの動画をアップロード。不特定多数の利用者がダウンロードできる状態にし、著作権を侵害した疑いがもたれています。


アニメをアップロードして逮捕されたのは基本的に「放映中のアニメ」をアップロードしていた人たちだけなんだなと。何を当然の事と思う人もいるかもしれませんが、ファイル共有で流れているアニメは大きく分けて3種類あって

(1)・放映中のアニメをエンコードしたもの
(2)・アニメのDVDやBDなどの動画をエンコードしたもの
(3)・アニメのDVDやBDのデータをそのまま抜き出したもの

この中で逮捕者が出ているのは今のところ(1)のケースだけとなっている



ファイル共有でアニメを許可無くアップロードすると著作権侵害(送信可能可権侵害)となるわけですが、現状は著作権侵害親告罪となっています。また実際に逮捕者が出ている(1)のケースだけではなく(2)や(3)のケースでも著作権侵害(送信可能可権侵害)として逮捕・起訴は出来るはず。ということは上記の逮捕者を出したアニメの著作権者などはアニメのDVDやBDの動画がアップロードされるより、放映中のアニメをアップロードされるほうが問題だと考えているということなのでしょうか?
素人考えだと(2)や(3)のほうが被害にしろ問題にしろ大きい気もしますが、海外展開なんかを考えると(1)のような放映中アニメが流出するほうが被害が大きいか。まあ今後は(2)や(3)のケースでも逮捕者が出てくるのかもしれませんが