大阪都構想の住民投票の否決は高齢者の反対票が多かったから?について考えてみました

時事ドットコム:「都構想」反対多数=橋下氏は政界引退表明−大阪市が存続・住民投票
大阪市住民投票の結果でこのような話が話題になっているようです。


大阪の老人強すぎ、大阪都構想は高齢者の反対票で否決へ : 市況かぶ全力2階建




これだけ見ると70代以上の高齢者層の反対票に押し切られたという感じがしてしまうのですが大阪市の「年代別の有権者人口」を見るとまた違った見方もできます。

大阪市の年代別有権者人口

※人口の数字は大阪市市政 年齢別推計人口平成26年10月1日(xls)より参照。

5歳ごとの有権者人口
20歳〜24歳 25歳〜29歳 30歳〜34歳 35歳〜39歳 40歳〜44歳 45歳〜49歳 50歳〜54歳 55歳〜59歳 60歳〜64歳 65歳〜69歳 70歳〜74歳 75歳〜79歳 80歳以上 合計
人口 146,657 178,353 185,746 193,973 218,339 189,943 162,016 142,581 168,924 183,361 167,166 134,035 178,802 2,249,896
有権者人口に占める割合 6.52% 7.93% 8.26% 8.62% 9.70% 8.44% 7.20% 6.34% 7.51% 8.15% 7.43% 5.96% 7.95% 100.00%
10歳ごとの有権者人口
20代 30代 40代 50代 60代 70代 80代以上 合計
人口 325,010 379,719 408,282 304,597 352,285 301,201 178,802 2,249,896
有権者人口に占める割合 14.45% 16.88% 18.15% 13.54% 15.66% 13.39% 7.95% 100.00%


大阪市の年代別有権者人口の割合を見ると70代以上が21.34%で最も多いのは確かなのですが、30代〜40代あたりの人口も多いため70代以上の高齢者層が絶対的な多数という訳ではありません。おそらく各年代が上述の出口調査のグラフのような投票行動を取ったとしたら、住民投票の結果は賛成多数だったんじゃないかと思います。なのに反対多数だったという事は、一つの可能性として30代〜40代あたりに棄権が多く、逆に70代以上の高齢者層の投票率が高かったという事が考えられるかもしれません。