2009年の広告業の売上高

ネット広告費が新聞を抜く--電通「2009年日本の広告費」を発表:マーケティング - CNET Japan
というニュースがありました。さてこのニュースは広告費についてですが、特定サービス産業動態統計調査|経済産業省では広告業売上高の方を見ることができます。そして2/16に2009年(1月〜12月)の確報が公開されたので2009年の広告業の売上がどうだったのかを見てみようと思います

2009年の広告業の売上

まず広告業全体の売上高はこうなっています

売上高 前年同期比
2009年 4兆6666億3600万円 84.5%
2008年 5兆5217億7700万円 94.1%
2007年 5兆8670億5100万円 101.1%

2009年の売上高は4兆6666億3600万円で前年比で−15.5%と大幅に減少しています、次に媒体毎の売上高を見てみます

媒体毎の売上高

※順番は構成比順になっています

媒体 売上高 前年比 構成比
テレビ 1兆3881億6400万円 88.2% 29.7%
SP・PR・催事企画 7348億3000万円 88.5% 15.7%
折込み・ダイレクトメール 5233億7200万円 86.1% 11.2%
新聞 4056億1600万円 79.0% 8.7%
交通広告 1825億6700万円 81.9% 3.9%
インターネット広告 1613億1300万円 97.8% 3.5%
雑誌 1339億400万円 70.6% 2.9%
ラジオ 607億2500万円 85.8% 1.3%
屋外広告 593億2200万円 85.0% 1.3%
海外広告 325億3600万円 69.3% 0.7%
その他 9842億8500万円 79.9% 21.1%

全媒体とも前年より売上を落としています。その中でもいわゆる「4媒体広告」に類する新聞や雑誌が前年比で20%以上も売上が減少しているのが目立つ。特に雑誌はこの急落により初めてインターネット広告の売上に抜かれる事になってしまいました
また上記の広告費のニュースだとインターネットの広告費が新聞を抜きテレビに次ぐ媒体となっていますが、広告業の売上だとそこまで大きい媒体にはなっていないようです。もしかしたら広告業としてみるとインターネット広告はまだまだ重要度が高い媒体では無いのかも?と思ったりしました