2ch.scへの開示請求で弁護士が偶に犯すミス

ジム・ワトキンスが管理人になって以降、現在の2ch.netは裁判所の仮処分によるIPアドレスの開示や削除のやり取りは基本的にメールにて行われており非公開となっています。
対して2ch.scは2ch.netの管理人がひろゆきだった頃のやり方を踏襲しており、開示請求は以下のような方法を取っています。

裁判所による仮処分決定。

2ch.scの事務所板or削除要請板に仮処分決定の正本コピーをPDF化したものをアップロードしてスレを立てる。

IPアドレスの開示請求であれば規制情報板で結果を開示。削除請求であれば削除人が削除。

そのため2ch.netと違い開示請求の経過が全て公開になっています。その2ch.scの開示請求でミスする弁護士が偶にいまして多いのが以下の2つの事例です。

2ch.netから2ch.scに転載された投稿の開示

2ch.scは事実上2ch.netのコピーサイトであるため、2ch.scに存在する投稿はほぼ2ch.netからの転載です*1。その転載された投稿に対してIPアドレスの開示請求する弁護士がいます。
当然の話ですが2ch.netからの転載であるため2ch.scにIPアドレスのログは無く完全な空振りに終わります。
弁護士が2ch.scの仕組みを知っていればこんな開示請求の依頼を受けるはずは無いのですが、依頼を受けた弁護士が2ch.scの仕組みを知らないのか、もしくは知っていても着手金目当てに受けるのか定期的にこのような開示請求が発生します。
こんな無駄な開示請求でも着手金は原則返還されないため、依頼する人は2ch.scの仕組みを知ってから弁護士に依頼した方がよいです。
それと、2ch.netから2ch.scに転載された投稿にIPアドレスの開示請求は無駄ですが「削除請求」は別です。2ch.netも2ch.scも裁判所の決定による削除請求は確実に削除されるので、絶対に削除して欲しい投稿に対して仮処分を利用するというのは有効な手段ですので覚えておくといいかもしれません。

正本の当事者目録部分の処理ミス

2ch.scの開示請求は仮処分決定の正本のコピーをアップローダーに公開する必要があるわけですが、正本の当事者目録の部分には債権者名と債権者代理人の名前と住所が記載されています。
通常は債権者名が開示請求の依頼人。債権者代理人が開示請求の依頼を受けた弁護士です。
この当事者目録の債権者名(開示請求の依頼人)の名前と住所は開示に必要は無く、プライバシーの問題もありますので該当箇所を黒塗り等で処理するのが一般的です。
しかし、偶に当事者目録の債権者名の名前と住所の部分に何も処理しなかったり、黒塗りの処理をミスして透けて見える状態で正本のコピーを公開してしまう弁護士がいます。
2ch.scに弁護士が開示請求を求めるスレを立てて、削除人or運営が開示請求を処理するまでに大抵数日はかかります。その間上述の処理をしていない、もしくは処理ミスをした正本のコピーだと開示請求の依頼人の名前と住所がネットに公開された状態になり、せっかくお金を払って弁護士に依頼したのに、自分のプライバシーがネットに晒されるという笑えない話になってしまいます。

依頼人も注意しましょう

2ch.net及び2ch.scの開示請求は仮処分で済むので弁護士にとっては難しくない、ある意味片手間な仕事と思われます。
しかし、開示請求が非公開の2ch.netはともかく公開で行われる2ch.scの開示請求で上記のようなミスをすると、弁護士だけでなく依頼人も多大な風評被害を受ける可能性があります。
そのため依頼を受けた弁護士が注意するのは当然として、依頼人も弁護士の仕事に注意を払う事が必要かと思います。

Amazonギフト券- Eメールタイプ - ありがとう

*1:2ch.netからの転載レスにはIDの末尾に.netが付いている