買い占め、買いだめについて思うこと

今回の東北太平洋地震により食料や燃料などの物資の買い占め、買いだめが主に関東などで起きています。ただこの買い占め、買いだめは震災が起きた後の状況を見ると正直やむを得ないところもあるかなとも思います。
というのも最初に発生した震源地である三陸沖以後の地震震源地の動向を震源地の推移で見てみると、最初の震源地付近以外にも福島県沖、茨城県沖が震源地である地震がかなり発生しています。また散発的ではありますが新潟中越、長野北部、東京湾静岡県東部などでも発生しています。このあたりが震源地だと関東の多くの地域でも地震が発生してしまうわけで四六時中地震の恐怖に悩まされる人もいるのではないかと。
さらに追い打ちをかけるようにメディアによる衝撃的な現地の映像やレポート、福島原発の事故、長期化が予想される計画停電、ネットなどに見える情報の錯綜など直接的な被害は少なくても真綿で首を締められるような息苦しさ、不安感、ストレスを感じてしまう人もいるのではないかと思われます。そうなるとどうしても目に見える、実感できる安心を求めるようになってくる。それが買い占め、買いだめという行動に出てしまっている部分もあるのかなと思います。
そう考えるとメディアやネット等で買い占め、買いだめを控えてという告知だけではなく商品が生産されている、在庫はある、届けられるというような情報も併せて出すようにして少しでも不安感を解消しないと買い占め、買いだめに対する抑制効果が薄くなってしまうのではないかと思います。
またこれは今後の話ですが、たとえ震災等により直接的な被害が無い地域でも買い占め、買いだめが起こりうる以上、国や自治体、世帯などを問わず生活物資の備蓄についてもう一度再検討する必要があるのかなとも思っています。