オンラインDVDレンタル(ネットレンタル)の利用状況

私はまだ利用したことが無いのですが、「DMM.com」「楽天レンタル」「ぽすれん」「TSUTAYA DISCAS」などの事業者がサービスを提供しているオンラインDVDレンタル(ネットレンタル)。このオンラインDVDレンタルの利用状況などが社団法人日本映像ソフト協会(JVA)2009年 ビデオソフト市場規模及びユーザー動向調査(PDF)にて公開されているので見てみよう思います
※この調査は2005年、2006年、2009年と行っているようですが、2006年と2009年の調査は「インターネットによる調査(補正あり)」である点を留意して下さい

ビデオソフトのレンタル利用状況

まずはオンラインDVDレンタルの利用状況の前にビデオソフト(DVD&BD)のレンタル全般の利用状況を見てみます



2006年に比べレンタルの利用率は減少していますが利用者の平均枚数や金額は上昇しています。個人的にはビデオソフトのレンタル利用者はもっと多いものかと思っていました。ちなみ2009年のビデオソフトの市場規模は5,741億円(前年比91.1%)、内セル市場が2,674億円(前年比94.4%)、レンタル市場が3,067億円(前年比88.4%)となっています

オンラインDVDレンタルの利用状況

そしてオンラインDVDレンタルの利用状況ですが、上記でビデオソフトの「レンタル経験がある」と答えた人の中での利用率はこうなっています



オンラインDVDレンタルを利用した事があるのはレンタル経験があると答えた人の中で23.9%。その内訳は以下の通りで

レンタル店(複合店)を利用するほうが多い 10.8%
ネット宅配レンタルサービスを利用する人が多い 5.8%
ネット宅配レンタルサービスのみを利用するのみ 7.3%

主にオンラインDVDレンタルを利用している割合は13.1%となっています。また「レンタル経験なし」も合わせた全体の中でのオンラインDVDレンタルの利用率は10.6%となっています


オンラインDVDレンタルを利用している人の傾向

さらにオンラインDVDレンタルを利用している人の利用枚数や利用金額も見てみます




ショップレンタルの利用者に比べオンラインDVDレンタルの利用者は平均枚数で3.7枚、平均金額で2,578.6円ほど多い。またオンラインDVDレンタル全体の中で定額利用者と単品利用者の数は

定額制利用者 75
単品利用者 23

となっていて定額制利用者の割合が多く、また平均枚数も平均金額も定額制利用者が圧倒的に多い。まあ母数が少ないので何とも言えないところもありますが、おそらくオンラインDVDレンタルの利用者の現状はヘビーユーザーが占めている割合が多いのではないかと思います

オンラインDVDレンタルの今後

現在オンラインDVDレンタル
オンラインDVDレンタル - Wikipedia

基本的なサービス形態はネットフリックス社のものがベースとなっており、パソコンや携帯電話を使用してWeb上から予約をすると、指定した宛先に DVD(CD)が配送されるシステムとなっているが、概ねレンタル希望リスト(会社によって、ウィッシュリスト、レンタル候補リスト、マイリストなど名称が違う)に借りたい作品を数十タイトル登録しておき、レンタル可能な作品のうち、リスト上位にある作品が配送されるのが一般的である。返却はポストに投函することになる。


また、定額料金の借り放題コースの場合、返却された商品が業者に到着した時点で次の作品が配送されるシステムとなっているので、通常のレンタルショップのような返却期限もなく延滞料金が発生しない。往復配送料も基本料金に含まれており、配送料は別途課金されない。オンラインDVDレンタルの借り放題とは何回でも借りられるという意味であって、無制限に何枚でも借りられるということではない。

といったメリットが好評のようで最大手のTSUTAYA DISCASなどは会員数が87万人*1を越えるなど利用者を増やしています
そして今後どうなるかですが、個人的には当分オンラインDVDレンタルの利用者はこのまま増加していくと思っています。というのは一般社団法人 日本レコード協会にあるCDレンタル店調査 2009年度の「CDレンタル店数と開業と閉店の推移」を見るとわかりやすいのですが
※CDレンタル店のデータですがCDレンタル店の多くはビデオソフトのレンタルも兼業しているため(兼業率99.8%)、ビデオソフトのレンタル店の推移としても見ることができます


単純にレンタルショップの店舗数の減少が続いているためで、住んでいる場所(特に地方)によっては近場にレンタルショップが無いという所も増えていく可能性は高い。そうなるとオンラインDVDレンタルに頼らざるを得ない人も増えてくると思う。そのため上記のようなメリットに加えレンタルショップの店舗数の減少が続くかぎりはオンラインDVDレンタルの利用者の増加は続くのではないかと